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k-75

 朝起きて、鍛冶小屋で寝ているマルゴの様子を見に行くと、二日酔いで酷い顔をしていた。俺はコップに水をいれて渡してやった。


 マルゴは水をあおると、牛のような唸り声を上げつつ、青い顔をしながら再び横になった。


 俺は、マイペースにいつもの日課である、家畜の世話と鍛錬をして朝飯を食う。罠を確認すると、アンクルスネアにシカがかかっていたので、仕留めておく。



 12:30

 結局マルゴは昼過ぎまで復活しなかった。こいつの店大丈夫なのか? 心配になってきたぞ。


 昼飯にパンと消化によさそうな、牛骨で出汁をとった野菜入りスープを出してやると、なんとか復活したようだった。


 マルゴは青い顔をしながら、荷馬車に乗って帰っていった。まったく……。


 マルゴを見送った俺は、シカの解体をすることにした。今日はシカ刺しとステーキだな。燻製も作ろう。作業をしていると、ジュノを護衛にサラサが荷馬車でやってきた。


 ジュノは何というか、嬉しそうだな。


 荷馬車には、サラサの店の商品が食料を中心に沢山積んであった。ニンニクや野菜は無くなってきたところなので、助かる。


 こちらは、ハーブ鶏の卵、バトルブルの干し肉、丁度解体したばかりのシカ肉の余りと毛皮をサラサに渡す。俺は、その対価分の商品をもらうことにした。


 なお酒はタダでもらった。先日は宴会で、しこたま俺の酒を飲まれたし、今もらった酒もどうせ半分はこいつらが飲むことになるのだ。


 俺は、マーブル草のハーブティをお手製テーブルセットに座る二人に出してやる。しばらく談笑し、休憩することにした。



 16:00

 流石に今日は帰るようだ。連日、飲んでばかりいられないだろうからな。


 二人を見送った後、俺は再びシカ肉の燻製作りと干し肉作りに没頭した。チーズも仕入れたので、燻製にする。


 もちろん、新鮮なシカ刺しに塩をかけてつまみつつ、酒をチビチビやりながらだ。


 アッシュも、シカ刺しを食う俺を下から見上げ、鼻をフンフン鳴らしている。お座りと待てをしてから、シカ刺しをあげた。


 18:30

 シカ肉の処理を終え、晩飯にする。


 丁度サラサから仕入れた野菜があるので、フライパンを焚き火にかけ、シカ肉入りの野菜炒めを作る。


 シカ肉の燻製肉、シカ刺し、スモークチーズをテーブルに並べ、果実酒と一緒に食す。……うん。良いね。


 特にシカ刺しは新鮮なうちしか食べられない。味わって食べよう。


 アッシュがまた、俺の足元でお座りしながら、不満そうな声を上げたので、スモークチーズを分けてやった。



 20:00

 少し空が曇ってきた。いつも満天の星空だが、今日は星明かりがない。一雨来そうだな……。


 俺は、濡れタオルで自分とアッシュをふいて汚れを落とし、歯をみがいてから家に入った。たまには早めに寝よう。



 俺は、アッシュを抱っこして布団まで連れていき、ランタンの灯りを消した。

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