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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-57

 いつものように、アッシュがワサワサし始めて目が覚める。


 今日は風呂を沸かそうと思う。訓練、朝飯の後、川へ出かける。なお、天気が良かったので藁の敷布団とブルーウルフの掛け布団は天日干しにしておいた。



 10:00

 川に到着すると、マーマンと遭遇した。


 盾を構えフォートレスを発動したところへ、マーマンの水球魔法が飛んでくる。

 ドガッ!


 前戦った時よりも、ダメージは少ない。俺はフォートレスを発動したまま、デュアルポーション(中)飲み、負ったダメージを回復。


 素早くマーマンに近接。マーマンの爪攻撃をはじきつつ、足刀蹴りを放ち、マーマンの頭を潰して倒すことができた。



『個体名:奥田圭吾はLv12になりました。体力25→26、魔力14→16、気力17→19、力24→25、知能75→76、器用さ28→29、素早さ24→25。物理攻撃耐性Lv3、フォートレスLv5、足刀蹴りLv3を取得しました』



 マーマンとならば、もうまともに戦える。その後、俺は浴槽に水を満たして一旦家に置いてから、マーマンを馬車に乗せて、町に向かった。



 13:00

 ギルドではマーマンの討伐以来が出ていて、今回の討伐でギルドポイントは24ポイントになった。マーマンの討伐報酬は銀貨七枚だった。


 なお、俺にとって最も重要なのは、水属性を付与することができる材料。『マーマンの鱗』である。その他の部位では、肉が【マーマンの肉:そこそこ美味い】と鑑定結果が出たので、食べられる分だけ持って帰ることにした。ちょっと口に含んでみたところ、白身魚系の味がした。



 15:00

 俺は、マルゴから劣鉄製ダガーを数本譲ってもらい、家の鍛冶小屋で試しに一本、水属性を付与してみることにした。フェムト石とマーマンの鱗を砕いた粉を混ぜて、砥石で研ぐ。


 シャッシャッシャッシャ。青白くダガーが発光した。



【ウォーターダガー:劣鉄製、水属性のダガー。水滴が滴り落ちる】



 水属性を付与できたようだ。防具だと火耐性になるが、武器だと水を貯める生活用品としての用途に使えそうだ。


 試しに、ウォーターダガーを紐で吊るし、下に桶を置いて水滴を貯めたところ、二時間程度で満杯になった。口に含んでみると何の問題もなく飲み水にできる品質だった。


 水筒にダガーを刺せるようにして「冒険のお供に!」なんて宣伝文句で売れば、売れそうだなと思った。俺は、残りのダガーにも水属性を付与して、今日の作業を終えた。



『個体名:奥田圭吾は器用さ29→30となりました』



 20:00

 マーマンの肉をフライパンでソテーにして食べる。その後、水を沸かしてアッシュと一緒に風呂に入った。ついでなので、歯ブラシでアッシュの歯の汚れを落としてあげた。


 寝酒に一杯やってから布団にもぐりこむと、天日干しをしていた布団から太陽の匂いがした。おとなしいなと思ったら、アッシュは俺の足のところで気持ちよさそうに寝息を立てていた。


 俺は横になりながら、ウォーターダガーは一応武器だからマルゴに卸すべきなのか、生活用品としてサラサの商店に卸すべきなのか微妙なところだなと、下らないことを考えていた。



 そうしていると、いつの間にか眠りに落ちていた。

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