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「マペット! 暴れている人たちを拘束しろ!」
マペットが相手をしていたパニックワームは俺が受け持ち、マペットには暴れている領民たちを拘束してもらう。
俺は俺でバブルの魔法で倒れ込んでいる通行人を薄い膜で覆い、ブレス攻撃から保護。浮遊剣を飛ばしてけん制。
マペットは近くで通行人に切りかかっている領兵にツタをムチのようにしならせ体を腕ごとグルグル巻きにして拘束。
暴れていた領兵は身動きがとれず意味不明なことを叫んでいた。俺もパニックブレスの毒腺を吸ったことがあるのでその恐怖はわかる。
ビードラは高レベルの状態異常耐性があり、ツッチーは鉱物系に属しているのでそもそも毒系の攻撃が効かないモンスターだ。
なのでこの二人を前衛に、マスクをつけた領兵と一緒にパニックワームと戦った。
見えているところだけで、パニックワームが5体。錯乱している人が邪魔で中々討伐することができない。
だがマスクを配ったこととビードラたちの参戦で被害拡大は食い止めた。その間続々と兵舎の方から増援が来ている。。
他の場所は大丈夫だろうか? そもそもどうやってこいつらを持ち込んだのだろうか?
そんな俺の不安は的中することになる。




