k-406
『個体名:奥田圭吾はLv33になりました。体力81→85、魔力78→81、気力77→80、力84→87、知能121→126、器用さ82→87、素早さ84→88』
レベルアップ告知がポップアップするが、敵はまだ残っているので確認している場合ではない。
後ろを見ると、ターニャが凍りついたラーヴァマンに飛竜剣をお見舞いしているところが見えたのだった。
氷像となったラーヴァマンが砕け散り、キラキラとした結晶があたりに舞った。
だがそれも一瞬のことで、すぐに火山地帯の熱波に飲み込まれていったのだった。
「先を急ごう」
いつまたモンスターが襲ってくるとも知れない。俺たちは先を急ぐことにした。
俺たちはその後も火山地帯を進んだ。
それから数度の戦闘を潜り抜けたあたりで溶岩地帯の景色はなりをひそめ、熱波のない山岳地帯に入った。
休憩がてら降りた地面にはあまり見ないような鉱物がゴロゴロ転がっていた。
土の精霊モンスターのツッチーを出してあげると、喜んで鉱石を食べていたよ。
それからさらに進むと、目の前に巨大な鉱山を切り開いた都市の風景が現れた。
鉱山都市ミルスランだ。
腕時計を確認すると、すでに夕刻時だった。
丘陵から見下ろした鉱山都市は、まるで一日の仕事を終え眠りにつこうとしているように見えた。




