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k-45

 翌日。俺はアッシュを連れてちょっと森の方へ冒険してみることにした。色々スキルを覚えたし少し調子に乗っていたのだろう。色々、見たことのない植物を採ってはショイコに入れながら進んでいた。すると……。



 ギイエエエエエエ



 森の中にヤツがいやがった。コカトリスである。情けないと言わないでほしい。俺はアッシュを抱きかかえると猛ダッシュで来た道を逃げた。


 途中、火を吹く犬が狼頭のコボルトとおぼしきモンスターと戦っているのを一瞬チラっと横目で見た。森怖い。森怖い。


 俺は、家に戻り、アッシュを抱っこして布団かぶってガタガタ震えた。アッシュが俺を慰めるようにクーンと鳴いた。


 15:00

 俺はようやく恐慌状態から脱し、やはり重要なのは防御面だなと再認識する。あんな化物と戦うのは御免だが、いざ戦うとなったらやはり重要なのは体力、そして各種耐性を含む防御力だろうと思った。


 俺は、パルナ解毒ポーションを片手に意を決して、コカトリスの目を乾燥させ粉末にした、【石化の粉】を舐めることにした。



 ペロ……。パキパキパキパキ。



 皮膚が泡立ち石化し始める。体温が急激に下がるのを感じる。ひいいいいい! 俺は急いで、パルナの解毒ポーションを飲み、その場にぶっ倒れる。


 そのまま倒れること小一時間。アッシュが心配そうに俺の顔をペロペロ舐めている。


 もう一度パルナ解毒ポーションを口に含み、ようやく体調が戻った。心配そうに見上げるアッシュの頭をなでてやる。



『個体名:奥田圭吾は石化耐性Lv2を取得しました』



 17:00

 次に俺が考えたのは、あの火炎放射器のような犬型モンスターの存在である。


 あんなものを食らったら、丸こげになってしまうこと請け合いである。俺は、マーマンの鱗とフェムト石を砕いて混ぜ、砥石とブラシを用いて、鎧、篭手、グリーブなど全ての装備に『火耐性+』を付与した。



 20:00


 カラン カラン


 晩飯を食った後、酒でも飲もうかと考えていると、鳴子が鳴った。俺は弓矢と剣を持ち出し、周囲を警戒する。


 と、真っ黒で目が火のように赤い、3メートル強の犬型モンスターが不気味にこちらをにらみ、威嚇していた。こいつはおそらく、先ほど見たモンスターで間違いない。


 グルルルルルウウ! 喉に火をためはじめる敵。


 俺はとっさに盾を構えフォートレスを発動する。ボボボボボ! ブワアア! そして敵の火炎放射攻撃が発動。俺に直撃する。シューっと煙が上がる。耐える俺。全身がひりつく。


 俺は、何とかドヌール毒の矢をチャージアローを発動して敵に放ち足に当て、痙攣させることに成功する。そして、剣でバッシュを打ち込み、敵の頭を切り落としすことに成功した。、



『個体名:奥田圭吾はLv10からLv11になりました。体力22→24、魔力12→14、気力15→17、力21→23、知能74→75、器用さ25→27、素早さ21→23。火炎耐性Lv1、フォートレスLv3を取得しました』



 俺は、マントのポケットに入れておいたデュアルポーション(中)の小瓶をあおり、その場にドカっと倒れる。


 30分ほどそうしていただろうか。何とか動き出し、モンスターを鑑定した。



【ヘルハウンド:火炎を吹く犬型モンスター。俊敏。火炎攻撃後の硬直が弱点】



 火を吹いた後の硬直と、火耐性装備がなければ危ないところだった。普通に弓を打っても俊敏なので、中々当たらなかった可能性が高い。


 俺は、鳴子の罠を再設置。ヘルハウンドをギルドにもって行くため、荷台に乗せる。



 疲れきった俺は、布団に入るとすぐに意識を手放したのだった。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 みなさんこんにちは! いつもお読みいただきありがとうございます。


 ヘルハウンドを初討伐したケイゴでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで、楽しく読ませてもらっています。この先、どうなるのかわくわくです。 [気になる点] 最後の部分が、あとがきと重複しております。ご確認ください。  みなさんこんにちは! いつもお読…
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