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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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 ベヒーモス事件の後しばらくは、特に何事もなくゆっくり過ごすことができた。



 マルゴやジュノが “天岩戸” に遊びにきては酒を飲んで馬鹿話をするような毎日。



 悪くない。



 今朝市場をのぞいてたら、近くで水揚げされたばかりの生きているホタルイカ(こちらではクリスオルネという名前だった)を見つけたので、ありったけ購入した。



 日本でよく酒の肴に作っていたホタルイカ沖漬けを作るつもりだ。



 ホタルイカは一度アイスの魔法で冷凍にする。(食中毒対策)



 毒耐性には食中毒の耐性も含まれるので大丈夫だとは思うけど。(不衛生なこちらでは大抵みんな毒耐性をもっている)



 漬け汁材料の酒とみりんは、立ち上げた食品・酒造会社が試作した日本酒っぽいものとみりんっぽいものの試作品を使う。(材料の米は似たような穀物がボーラシュ平野に自生していたのでそれを使っている。目下栽培中)



 醤油は隣国の温泉街ホワイヨから定期購入しているものを使用。(醤油も会社の方で研究中)



 何か美味しいもの作る? とアッシュがいつものように足元でウロウロしていたので、醤油を指につけて舐めさせてあげたら喜んでいたよ。



 さて、調理開始。



 まずミリンと日本酒を1:1で混ぜ鍋で煮きってから冷まし、同じ割合で醤油を投入し漬け汁を作り密閉できるビンに入れる。



 それから金属のボールに水を張ってホタルイカを軽く洗い、ピンセットで目・口・軟骨をとる。



 ザルでホタルイカの水気をきる。



 ホタルイカとタカの爪に似た香辛料を漬け汁のビンに投入し密閉。(今の作業としてはここまで)



 この後、ビンをアイスの魔法で作った氷室(冷暗倉庫)で一晩寝かせる。



 漬け終わったホタルイカをホワイヨから取り寄せた刺身用のツマ(大葉、みょうが)とレモンに近い酸っぱい柑橘類と一緒に皿に盛り付けて完成。



 今晩試しに食べてみよう。



 さて、買いすぎて漬けきれなかった残りのホタルイカも漬けてしまうか。



「ん……?」



 もう一度漬け汁を作るところから始めていると、不意に足元に置いた漬けビンのところからアッシュとは別の「キュイキュイ」という可愛い鳴き声が聞こえてきたのだった。

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