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俺は手にした牙の切っ先をベヒーモスに向け、魔力と気力を込めた。
牙は振動音とともに発光。
収斂した光がビーム砲となって発射された。
同時にブレスモーションに入っていたベヒーモスも魔獣竜の咆哮を発射。
二つのビーム砲が中間地点でぶつかり合い拮抗する。
押し負けて吹き飛ばされそうになっていると、タンクのゴッズさんが俺の背中を盾で支えてくれた。
やがて二つの光が膨れ上がり大爆発。
その瞬間ゴッズさんが【スキル:身代わり】で俺と場所を入れ替わり、さらに【スキル:一命の盾】(一度だけどんな攻撃もHP1で堪え盾の後ろにいる仲間を守る高レベル盾スキル)を発動。
衝撃波と一緒に、ゴッズさんと俺は後ろに吹き飛ばされた。
『個体名:奥田圭吾は物理衝撃耐性Lv4を取得しました』
そんな俺たちにミズチさんが駆け寄り治癒魔法をかけてくれた。
ベヒーモスはブレス攻撃後のクールタイムに入り、今度はウィザードのホワイトさんが俺たちと敵との間に炎の障壁魔法【ファイアーウォール】を三重に展開、雷撃魔法【サンダースピア】をベヒーモスの鼻先目掛けて放つ。
サンダースピアがベヒーモスの鼻先に命中するも、ヤツはハエがとまったくらいの反応しか見せない。
だが不愉快なことには違いないらしく、目を見開いたベヒーモスはホワイトさんを睨みつけた。
「アヒッ、〇××!!! ▽〇◇×××!!!!!」
すると奇声を上げたホワイトさんは阿波踊りのような変な動きをしながら一瞬で石化してしまった。
「魔眼だ! 目を見るな!!!」
とっさにそう叫ぶと、俺は視線を下に向けた。
『個体名:奥田圭吾は石化耐性Lv5、精神恐怖耐性Lv3、錯乱耐性Lv1を取得しました』
一瞬目があっただけでこれか。
俺は指先の感覚がなくなり、胸が動揺して苦しくなってきたので、パルナ解毒ポーションを飲み状態異常を回復させたのだった。




