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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-266

 もうそろそろ、移住者第二陣が新しい町に着くころだ。


 これはジュノとエルザの熱いところが見れるチャンス。


 俺とユリナさんはチャトラに工房を最近店番を覚えたターニャ(+アッシュ)にお店を任せつつ、ウキウキしながらテイラーさんのアトリエにある街づくり会議に向かった。


(ターニャが不機嫌そうにほっぺを膨らませてブーブー言ってたけど、ジュノとエルザのラブラブ模様は9歳児にはちと刺激が強すぎるからね)



 会議室に入ると、既にテイラーさんとサラサが魔道具で現地と交信していた。



「どうですか?」


「イマイイトコロヨ!」



 サラサが興奮気味にそう言ったので、どれどれと俺とユリナさんも魔道具を覗き込む。


 すると、丁度ジュノたちと数百メートル先に第二陣の先頭馬車が映っていた。


 そしてジュノが先頭の御者に向かって両手を振ると、馬車のドアが開き飛び降りたエルザがジュノの元へダッシュ! それに気づいたジュノもエルザに向かってダッシュ!



 ハートマークが乱れ飛んだ!



 カメラ(?)の視点も同時にジュノに合わせるように動き、ジュノがエルザを受け止め、エルザをメリーゴーランドみたいにグルグル回すシーンを中継したのだった。



「まるで何かの恋愛映画だなこりゃ……」



 それからジュノとエルザは人目も憚らずハートマークをあたりにまき散らし、周囲のニヤニヤが目に浮かぶようだった。



 そしていつもの画像よりも多く魔核エネルギーを消費したのか、映像はそこで途切れたのだった。



 グッジョブ、ブラードさん。


 あんたいいカメラマンになれるよ。



 エルザのことを滅茶苦茶心配していたユリナさんとサラサはもう大興奮で、よくわからないランカスタ語で大盛り上がり。



 さっきのシーンはR-15指定くらいにはなりそうなので、まだ9歳のターニャは店に置いてきて良かったと思う俺であった。

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