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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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(モノローグ・ジョニーの子分)子分はみた!? 明かされる情熱モヒカンオヤブンの過去! ぱーと2

 オイラの名前はピンス。


 ジョニーのアニキの第一の子分でやんす! アニキのモヒカンは今日もキマってるでやんす!




 今日、スラムの子供が二人死んだでやんす……。


 オイラたちがもう少し早くレスタに戻ってきていれば、助けてあげられたのかもしれないのに……。



 体力のない子供がここの冬を過ごすのはかなり厳しい。


 それからオイラたちは二人の遺体を教会墓地にある火葬場まで運んだでやんす。


 遺体を運ぶとシスター・シャーロットが “いつも通りの” 「公衆衛生管理証明書」を発行してくれた。


 これを衛兵に渡せば一人分につき銀貨1枚もらえることになっている。



 「死体運搬証明書」とでもハッキリ書けばいいのにと受け取るたびに思うし、こんなことに金かける前に生きてる奴らに金かけろよとも思う。



 でもお貴族様に盾突いてもいいことなんかない。



 オイラたちはその銀貨をもらい他の誰かにパンを買ってやる。その方がよっぽど現実的だ。


 オイラたちが汚れ仕事をしてまで助けていた子供たち。


 襲い掛かる無力感、徒労感は半端じゃなかった。



「二人とも、遅れてすまなかった……」



 教会にある墓地でアニキが冷たい地面に手をついて男泣きしていた。


 それを見たオイラたちももらい泣き。


 死んでしまった二人はアニキの後を金魚のフンみたいについてまわり、アニキも可愛がっていた。




 慣れてるつもりだったけど、いつまでたっても慣れることはない。



 そんな一連の “作業” だった……。



「おまえら、こんなことに絶対に慣れるんじゃねえぞ」


「「「もちろんでやんす!!」」」



 墓地の前で気持ちを新たにした俺たちは、アジトへの帰り道ケイゴオクダとバッタリ出くわしたでやんす。



 「頼みがある」と言ったケイゴはオイラたちのアジトで “ぷろじぇくと” とやらを説明。



 それを聞いた俺たち全員が感涙・狂喜乱舞してケイゴオクダに飛びついたのだった。



 ケイゴオクダはちょっと……、いやかなりドン引きしていたでやんすけど、30日分の報酬金貨3枚を置いて帰っていったでやんす。



 一人銀貨50枚計算でやんすが、オイラたちが子供の面倒を見ていると知った彼は「上乗せ分で何か食い物でも買ってやってくれ」と言い、銀貨50枚色をつけてくれたでやんす。



「よしお前ら! ダンナの話は聞いてたな? 手分けしてスラムのやつらの名前と歳を聞いてこい」


「「「承知でやんす!」」」



 後ろ向きなことばかりでウンザリしていたオイラたちは、俄然やる気が出てきたのだった。

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