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k-23

 翌朝、鶏の世話をした俺は、ゴブリンを解体した。


 黒パン、ハーブ鶏の卵と葉物野菜で朝食。その後、日課である弓の練習をやる。


 ゴブリンのドロップ品を用いて、ファイアダガーを作成しようとしたが、火炎研磨石の在庫がないことに気がつき、フェムト石と火炎石の採取に出かけることにした。


 道中、スライム三体に遭遇し、倒した。


 俺は、フェムト石と火炎石がある森方面に向かう。見つけた素材は、荷車に載せたショイコが一杯になるまで採取した。


 荷車をその場に置くと、もう少し森に近づいてみるかと思い立つ。



 ――そして、しばらく歩くと、俺は二足歩行のモンスターに遭遇したのだった。



 鑑定をしてみると、【モンスター】としか出ない。


 100メートルほど先に、そのモンスターは居た。俺は弓を構える。


 相手を観察すると、シミターに盾を装備。2メートルほどの筋肉質の巨躯に、犬の頭。


 指には鋭い爪、エメラルドグリーン色の体毛が生えている。


 かなり強そうだ。こめかみから、冷や汗が垂れる。


 ビシュッ!


 俺は心を落ち着け、敵の体の中心を狙い、毒矢を放つ。が、敵は矢を盾ではじく。


 ビシュッ! ビシュッ!


 俺はあきらめず、二連射。二射目が敵の足を掠める。と同時に相手がフラつき、膝をつく。俺は剣を構えて、敵に切りかかる。


 が相手は持ち直しなんとか盾でガード。お互い剣と盾で攻防を繰り返した。相手は、やはりゲバル毒が効いているのか、肩で息をしている。


 俺は袈裟切のフェイントからの横薙ぎ切でスキル、バッシュを放つ。


 ズゴッ!


 敵の腹部に、剣がクリーンヒットする。そして、体勢を崩した敵の心臓に、ファイアダガーを突き立てた。


 俺は、敵を倒すことに成功した。



『個体名:奥田圭吾はLv5からLv6になりました。体力11→13、魔力5→6、気力7→9、力、12→14、知能70→71、器用さ14→16、素早さ13→15。バッシュLv3を取得しました』



 俺は、敵を再度鑑定してみた。



【コボルトファイター:二足歩行の魔物、ランカスタ地方の森を生息域とする】



 森方面は、危険なモンスターが出ると認識しておくべきだろう。


 俺は、コボルトをダガーで解体した。


 劣鉄製のシミターと盾は回収。毛皮、肉、手足の爪にバラす。肉を鑑定してみると、【コボルトファイターの肉:そこそこ美味。状態毒】と書いてあったので、捨てた。


 解体した素材を荷車の空きスペースに積むと、急に腰が抜けた。



 ――俺は、本気の命のやりとりのヤバさとは何かについて、そこで改めて実感したのだった。

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