表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

166/617

k-130

 帰宅した俺は、一人布団の中で考える。


 人生はウエイトトレーニングのようなものなのかもしれない。


 学業もそう。仕事もそう。経験を積むごとに、より重たい荷物を背負い込み、より高レベルな成果をあげることができる。


 それと同時に、引き返すこともまた難しくなる。


 勤務3年目よりも勤務20年の方が、自ら会社を辞めるのが難しくなるという事象に例えると分かりやすいかもしれない。


 この点、恋愛に関してはどうなのだろうか?


 恋愛は自由だし、恋愛感情は不意にやってくる。


 そして、基本的に年齢は関係がない。いつだって新鮮で、出会いも別れも一つとして同じものなどない。


 もっとも、経験を追うごとに自分も相手も傷つかないように。


 上手だと自分勝手に思い込んでいるだけの恋愛をするようになっているのも事実だ。


 それが果たして、恋愛だと定義してよいものなのかも分からずに。俺はこの年齢になっても未だにその答えを持ち合わせていなかった。


「どんだけ恋愛下手なんだよ……」


 俺は自分自身を客観的に醒めた目で見ることができる。頭の中でぐるぐると考えすぎるところも含めて自分なんだということを受け入れている。


 こと恋愛においてはストレートに実直に素直に愛情を伝えることが一番相手の心に刺さることが多いこともわかってる。


 頭では理屈ではわかっているはずなのに、それができない自分。変なプライドはとっくの昔に捨てた。むしろ根拠のない自信のようなもので闇雲に突っ走るほうがまだ可愛げがある。


 そう、ただ臆病なだけなんだ。


 俺は自嘲せずにはいられなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] もうずっと気になってた事言わせてください! 本文に対しての後書きの量!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ