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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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モノローグ・シュラク4

 私は冒険者ギルド⚔のマスターのシュラクという。



 先日のダンジョン攻略から、なんとかバイエルン様にこれ以上の攻略を諦めていただこうと説得し続けたが無理だった。


 私は円形脱毛症になった……。胃に穴が開くと思っていたが、先に頭に症状が現れたのだ。



 結局、癇癪を起こしたバイエルン様が前回の面子を集めろと命令を出し、私は方々に頭を下げて回るハメになった。


 マルゴとジュノは怒りに顔が歪んでいた。本当に不甲斐ないギルドマスターで申し訳なく思う。



 ケイゴオクダにも迷惑をかけてしまう。彼のところに説得に行くことができなかった。


 いきなり押しかける形になってしまうことをどうか許してほしい。


 ケイゴオクダの家に到着すると、彼は丁度食事をとっていた様子だった。本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。



 バイエルン様が馬から降り、彼に頼むぞと言ったとき事件は起きた。


 モンスター、レッサードラゴンが襲来し、バイエルン様の右腕を爪で切り飛ばしたのだ。


 私は必死にバイエルン様をかばいながら戦った。



 なんとかレッサードラゴンには勝利することができた。


 我々はレッサードラゴンを追い払うことに成功したのだった。


 ……


 それからというもの、バイエルン様が部屋にお隠れになられて出てこない。


 執事によると食事も部屋で取られ、部屋から一切出ないとのことだ。



 何か馬の石像に話しかけてブツブツ言ったり叫んだりしているそうで、どうやらレッサードラゴンの一件で完全に心病んでしまわれたようだ。



 このような状態では町の運営に支障をきたしてしまいかねない。



 なので私は、バイエルン様のご子息であるハインリッヒ様に直談判。



 バイエルン様の政務を引き継いでいただくことになった。



 ハインリッヒ様はバイエルン様を反面教師としておられるのか、非常に聡明なお方のように思う。



 もしかすると、これで私にもようやく心の平穏が訪れるかもしれん。そうであれば良いのだが……。

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