k-87
『シメのスープ』により、翌朝マルゴを無事に帰らせることに成功した。
マルゴには朝食代わりに干し肉と水を渡した。
さてと。俺は毎朝の日課をこなす。今日の足刀蹴りはキレが良い。
今日は鍛冶仕事をして過ごそうかな。
10:00
朝食をとった俺は、鍛冶小屋にマルゴが大量に持ち込んだダガーを見る。
鉄との語らいの時間は嫌いじゃない。金属に触れていると心が落ち着く。
シャッシャッシャッシャ
俺は、ダガーと語らう。精神を研ぎ澄ます。
俺はダガーに問いかける。マルゴの作るダガーは一本一本個性があって面白い。
君はどう変化したい? そう問いかけて、返ってきた答えで属性を決める。
シャッシャッシャッシャ
俺は、再び鉄と語らう。気持ちの良い時間だ。……できた。彼は水属性がお似合いだ。
俺は、一本一本丹念に仕上げる。
それが、マルゴという一流の職人に対する礼儀だと思っている。
飲む時は馬鹿になっても、仕事では手を抜かない。それが、仕事の流儀だと思っている。
18:00
食事も忘れて、鉄と語らってしまった。
流石に腹がなる。俺はタオルを濡らして全身を拭き、適当に夕食を済ませる。
今日は精神が研ぎ澄まされているので、酒を飲む気にはなれない。
19:30
流石に集中し過ぎて、良い意味で疲れた。今日は良く眠れそうだ。
「ふああ、アッシュおやすみ」
アッシュをひと撫でした俺は、布団に入るとすぐに眠りに落ちたのだった。