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回想:幽鬼の記憶〜トラウマ〜

「黙りなさい!」「五月蝿い!」「そっちこそ!」


「…止めて…。」


言葉はエスカレートしていく。


「貴方は此処に居るべきではありません!」


「それはアンタのほうでしょう!」


「君もだよ!此処にいて良い存在は僕と幽鬼だけなんだよ!」


「…違う…。お前達じゃない……。」


怖いよ。辛いよ。苦しいよ。悲しいよ。痛いよ。助けてよ。もう止めてよ。暗いよ。助けて。此処から出して。


自分の息遣いが段々荒くなっていく。腕の中に嫌な冷たさが残っている。いや、身体中にか。原因は分かっている。きっとあの“呪い”のせいだ。


「ヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。(ガチガチガチガチガチガチ)」


無意識の内に猿轡をガチガチと噛む。歯が割れそうになっているのか?違う。鉄の方だ。だって血が流れていないもの。


心配した彼女達がこちらを見る。その瞬間耐えられない程の痛みが来た。〈僕〉は雄叫びを上げた。


「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」


「「「ッッ!?」」」


彼女たちは今のでかなり怯んだようだ。その直後、〈僕〉は意識を手放した。

ちなみに「止めて」とかは言えてません。心の声です。分かりにくくてすいません。

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