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落ち着いたのでゆっくり給食を………取らせろよ………。

やっと前半が終わった。相当疲れたがようやく午前の部が終わった…。給食と昼の休憩の時間だ。


この学校。何かと自由にできる事が多い。例えば午後の授業は先生の許可が出たり、諸事情があるなら無条件で休んでも良い、というのだ。たまにサボっても何か酷く責められる事はないらしい。


なんと緩い事だろうか。前はあんなに縛られてめんどくさい1日を送り、次の日が来るのを恨んでいた。だが今はどうだ。授業はあまり向こうとは変わらないが魔法の授業はとても興味深く、面白い。休んだりしても、評価という物がないので気兼ねなく休める。

*あまりにも休みが目立つと流石にマークはされる。

給食はまだ未知数だが無料で豪華な学食だと言うので、かなり期待しても良いと思う。


これだけの条件があって何故疲れているのか。それはあいつらのせいである。美少女、美幼女、美少年。そら人気が出るでしょねぇ!けどね!俺もそん中に入ってるの!ビックリするだろうね!一人だけ普通の人間がいるんだから。おかしいじゃん!しかも夕陽のせいで俺に変な噂が立つし!もう嫌だぁ…。それにこっちにはゲームや漫画、テレビはあるのにも関わらずゲーセンがないというのだ。


別に俺はゲーセンにどハマりしている人間ではない。では何故このゲーセンがない事に嘆いているのか。


ゲーセンに行くとかなり気が楽になるのだ。

あのゲーセンのゲームをしていると次第にそっちに意識が向き、まぁ現実逃避ができるからである。当時の俺にとって、もっとも嫌だったのはあの学校や生活の事である。

親友はおろか、友達でさえも爽太以外には誰もいなかった俺に、ゲーセンは現実逃避を百円だけでさせてくれた。故に。


「この状況は耐え難い………。」


流石になぁ…。まぁ過去の同郷の者達が何かをやらかした様で変に絡まれる事はない…。まぁ、俺が来訪者って事はあのバカ(聖剣)が言いふらしたのでもろバレだけど…。


惨めだとは思わん。だが目線が気に食わん。


“どうやら荒れとる様じゃなぁ。”


チッ、こんな時に。


“そう邪険にするでない。今は乗っ取る事など考えておらぬよ。”


そうかい。それは良かった。これからもそうであって欲しいがね。


“そうにもいかん。まぁ、あの者がお主に強制的に{言}を植えつけたからな。こればかりは儂も気に食わんところがある。”


それには俺は賛成出来かねないな。何せそのきっかけを作ったのは俺のせいだからな。俺の精神がもうちょっと強かったら良かったんだが。


“いやいや、仕方あるまいて。あれはほぼ儂の存在すらわかってなかった時期じゃろう?ならば不意打ちと一緒じゃよ。”


んだよ。ヤケに優しいじゃねえか。


“あちらの世界に居っては気が休まらんかったからのぅ。悪かったて。許しておくれ。この前だって無条件で使わせてやったろう?”


まぁ………そうだけどさ…。


“ムッ、奴が来たぞ。面倒臭い。”


「だな、メンドくさ。」


「あ〜!最後の声に出てましたよ!もう!」


「事実だ。つか今すぐ離れやがれこのやr……いや、女郎。」


「ムムム〜!雌豚じゃありません!撤回してくださいぃ〜!」


「黙れ、お前は神様なんだろ?それぐらい容認しても良いじゃないか。ちょっと受け流せば良いだけなんだから。」


「いやです。私は売女ではありませんし、幽鬼君以外に気を許すきはありません。」


「もうちょっと他の人間に気を配ってみたらどうだ?」


「いつもしていますよ。女子が寄り付かない様に。」


「やめろ………と言いたいところだがそれはよくやった。そこは褒めてやろう。」


「はにゃ⁉︎幽鬼君が褒めてくれた⁉︎珍しい!」


俺は女子と話す事が嫌いである。軽く女子不信なレベルだ。俺は同性愛者ではない。だが、女子と付き合いたいと言う願望もない。自分の欲に忠実になればいいのに、とか言われた事もあるが欲に従えば女子と話したくも近付きたくもないというのが本音だ。


「褒めてくれた褒めてくれた褒めてくれた(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ)……………………。」


こいつは別だがな。普通に話したりする事はよくある。うん。


「ねぇ。もう一回言って?いや、もう一回言ってくださいお願いします!」


「やだね、お前に感謝する事自体恥でしかねぇ。二度とするわけg、」


「じゃあもういっその事女子に人気になる様に仕向けてやりましょうか〜?」


「ほんの一部だけは感謝してますなんでそれだけはやめてください。」


「はい♪やめときます♪」


こいつは俺に女子がよりつく事をあまり()良く思わない。そう。あまり、である。一度、こうやって断った事があったがその時に大失敗した。だからこの手の要求には悔しいが従うしかない。


「こんな所で無嫌物も使えませんよね♪仕方ないですね♪」


チッ、微妙に音符が着いてるのがムカつく。


「あのさぁ、昼ぐらいくっつかなくてもいいじゃん。」


「嫌です。」


俺のヒーリングタイムはまだまだ先のようだぜ。トホホ…。

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