早くも聖剣か…。
「おいザックこの部屋だよなぁ⁉︎」
「あぁ、そうだ!まあ見てくれ!」
「失礼するぜ爽太ぁ!」
ドガァン!
鍵が掛かっていたので蹴破る。
「幽鬼!ヘルプミー!なんか変な人が俺に……!」
「変な人とは酷い主人ですね〜、もう!だから聖剣だって言ってるじゃないですか。『神空の聖剣』です!これでも!」
そこに居たのはまた幼女のような見た目をしている…聖剣?だった。
「あぁ〜!『神海』!何故此処に!ん…?ん”ん”⁉︎」
何かいきなり斬りかかってきた!つかその剣どっから出した。
「えいっ。」夕陽ガード。
「キャウッ!」
手を振られただけで弾き返される聖剣ちゃん可哀想になってきた。
「貴方は関係内でしょう?ねぇ、ソラちゃん?」
「貴女は…!まさか“捻じ曲げ”たの⁉︎そんな事をすれば神海が荒れますよ⁉︎いいんですか⁉︎」
「ええ一つと一匹と勝負をしてるの。もうすぐあの…何て言いましょう。もう二人でいいですかね。人の姿を取っていればいいですよね。だから今差を作っておかないと…。あと、幽鬼君に手を出さ無いでください。もしこれ以上“無嫌物”の影響とはいえ殺そうとしたら…。」
夕陽はみんなに聞こえ無いような声でソラ?に言った。
「此処にいる全員死にますよ…。彼の“無嫌物”は異常です。普通の物ではあそこまでになりません。くれぐれも忘れ無いように…。」
「…はい。嫌いだとは言えど、貴女は上級神の一角。逆らいはしません。が、もし爽太様に何かあれば全力を持って排除します。」
「よろしい。では、皆さんに自己紹介して。」
「私はソラと申します。漢字で書くと空。以後、よろしくお願いします。ちなみに、私に自己紹介は要りません。『鑑定スキル』がありますので。」
酷いネーミングセンスだったのかぁ。この子の名付けの親。
「はぁ。全く愛想のない子ですね。」
「チッ。」
「何か?」
「いいえ、何もありません。」
「先生質問!」
「はい、爽太さん。」
「この子は聖剣とかさっき言ってたけどそこんところ教えてくれません?」
「いいですよ。というより本人が説明したそうですね。」
出番がやっと来た!というような顔でこっちを見ている。
「やっとですか!では、説明を始めます。私は『神空』を守る守護者にしか使え無いように設計された、通称『神の最終手段』です。なぜそう言われるのかというと、使い方によっては世界を作り変える能力もありますから。」
「つまり核兵器みたいなものかな?威力調整付きの。」
「はい、まぁそうなりますね。もう二人居ますがその二人はどこかに行ったっきり居なくなりました…が、そこの夕陽様が知っているようですね。」
「まぁ一人だけね。あの子も嫉妬深いから…私より先に幽鬼君の近くに居たわ。忌々しい事にね。」
「何やってるんですか、水花ちゃん…。」
「私がもう爽太さんの所までつけたんですよ。ならもうすぐ来ちゃいますよ!どうするんですんですか⁉︎」
「迎えるわよ?」
「あぁ、大戦争が起こる……。」
「そんなに強いのか?その人…は?そこの女神様ならわかるが…。」
急に復活してきたザック。お前いたのか。
「そうですね…幽鬼君の体の“彼”と同格…ですかね。それぞれまた違った強さがありますから。でも、私の加護があるので“彼”のほうが有利になるでしょうね。」
「はぁ…?というかお前そんな危険物を…。」
「いや違うから。普通にやべえもん持ち歩いてるような阿保じゃないから。むしろ被害者だから。まぁでもその事に触れんでくれると助かる。」
「あ、タブーな感じだったか。スマン。」
「覚えててくれよ、くれぐれも…。で、何だっけ?」
「もういいですよ。早く朝ごはんに行きましょ。」
「あの〜女子はどうゆう扱いに…?」
「わからん!」
「「「「oh…。」」」」