おちゃらけ堕落神様さん
「す〜ぐそうやって彼の事になると暴走するんだから夕陽ちゃんは〜、そんなんだからヘマして嫌われちゃうの!分かってるかな?」
煽り口調で話しかけてきた人物は、小学二年生くらい背が低く髪は灰色で瞳の色は青紫色、耳にはワイヤレスヘッドホンを付けていてニコニコしている。顔は中性的な顔立ち。だから性別が分からない。服はファンタジーにあるまじき正にTHE・現代っ子、という様な見た目をしている。が、その体から溢れ出る威圧感は異常に強かった。でもやっぱり性別は分からない。
その発言を聞いた夕陽は目をキッとさせて、
「うるさい!」「うるさいじゃ無いの。君、さっき出血多量君と一緒に亜空間に飛ぼうとしたでしょ。探すの面倒臭いんだから止めてくれるかい?確かに不安になるんだろうけどさ、呪いは付けたんでしょ?じゃあ問題ないよ。ね?違うかい?」
「……。」
「出血多量君って何……。」
*ちなみに学園に来る前に傷はアメリアに治してもらっています。
「これでも神様なんだからちゃんとしなきゃ。ね?」
「グググ…!」
「「「ん?」」」「カリンさんの行った通り…。」「チッ、やっぱりか。」「…………。」
「それと、学園長。」
「なんじゃい!この悪魔め!疫病神!」
「いやいや、切れる対象俺っち?普通そこのヤンデレ少女でしょ。」
「うるさい!文句言ったら儂が殺されるわ!というか此奴も神の一角か!」
「うん、こいつの管理下には《切断》と《接着》があるよ。」
「それってかなり高位の神じゃろ!なんで先に言わんのじゃ!死ぬぞ、儂!」
「今回の事は俺っちも想像つかなかったからさ…、まぁそれはそれとして。」
「(あっ、話逸らした…)by(一同)」
「こいつも入学させるんだろ?なら此処にいる奴らと同じクラスにしてくれないか?」
「はぁ?なんでまたそんな事を…」
「面白そうだから(ニコッ)」
「うわっ、白々しい笑顔っ。…うむ、まぁよかろう。特例じゃがお主が言った事じゃしな。」
「おっ、サンキュー。」
「じゃが、」
「うん、何々?」
「これで借りは返したからな。プラマイ0じゃ。」
「まぁ別にいいけど。」
「あのーすみません、お二方。」
「「何かな(んじゃ)?」」
「お名前伺ってもよろしいでしょうか…。」
「ああ、儂はグラン・レール学園長、プリンシュパル・セヴィルクじゃ。長いからプリンさんとかプリン先生と呼ぶがいいぞ!」
「俺っちはロズ、これでもEX級の神でーす。ニヒヒ、よろしくなー。」
「うわー神様が二人もいるよー、わー。」
「(結構珍しい場所にいるのでは?俺。)」
「……詳しく教えて(ボソッ)」
「こいつが神かよ…。」
「よろしくお願いします、プリンさん、ロズ…様?」
「やめろ!此奴に様付けはやめい!そんなもんじゃ無いわい、この腹黒キチガイは。」
「腹黒キチガイってひどくね!?」
「うるさい!」
EX級の神は普通の神とは違います。例えば人から成り上がったり、違う世界から来たり、力が強すぎるから指定されたり、とにかくチートの中のチートです。強さはEX級の中でも、ロズは頂点に立っています。