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五話 基本の基本

久しぶりに二連休もらったので短いですが、更新

明日も更新します

「……なぁ、ほんとにこのヘンテコな陣形で戦うのか?」

「そのヘンテコな陣形で楽に戦ってるんだ。文句あるのか?」


俺たちは今『ダンジョン』の中にいる。

ダンジョンとは何か。

ゲーム的に言うと宝や経験値が美味しいランダムマップのステージ。


この世界の中では神々が遊びで作った試練、らしい。

詳しく知らないから、そこのとこは想像にお任せしよう。


さて。ダンジョンにいる理由だが、俺たちのレベルアップはもちろん、俺が考案した陣形を手っ取り早く仲間に感じてもらいたかったからだ。


まず前衛に重戦士のガルッゾを盾役として配置。そしてアタッカーに格闘士のマリア。ガルッゾが受け止めた魔物の攻撃の隙をついてもらう。


そして俺とユーシィが後衛だ。どちらもサポート兼サブアタッカー。俺が回復魔法、ユーシィが補助魔法で前衛をサポートする。たまにマリアだけでは手が足りない場合俺が前へ出る。


これが今の俺たちの最善の陣形だ。そもそも回復士のミレスがいた時は異常だった。ミレス以外は全員アタッカー。……頭おかしいのでは?


そのせいでゴリ押しをする癖がみんなについていたのか、このダンジョンに来てから最初はみんな戸惑っていた。


……特にガルッゾだ。


こいつ、重戦士っていう明らかに守る職業なのにこいつ自身はガンガン前に出て魔物を攻撃するから盾役として機能してなかったのだ。


だから俺はガルッゾにだけ何度も何度も、役割を繰り返し伝えた。それはもうしつこいくらいに。そのおかげか、ガルッゾは渋い顔をしながらも、自らの役割をこなしてくれた。


「何も攻撃するなとは言ってないだろう。ただ魔物の攻撃を受けてから反撃すればいい」

「でもよぉ〜……ワシもマリアと一緒に暴れたいんじゃ」

「ダメだ。お前が守りに集中してくれないと、俺たちが辛いんだ」


こう言うとガルッゾは溜め息を吐いて渋々頷いてくれる。根はいいやつなのだ。ただ戦闘狂の気があるだけで。


「マリアもガルッゾが守ってくれているから戦いやすいだろ?」

「……」


言葉はないが、コクリと頷いて返答をしてくるのはいつも通りだ。後ろでユーシィも「そうそう!」と言ってるのも聞こえてきた。


ガルッゾは頬を指で軽く掻いて背を向けた。



とまぁこんな一幕もあり、俺たちは順調にダンジョンを攻略して行っている。ミレスがいた時ほどの攻略速度はないが、安定した戦いは正に王道のRPGのパーティそのものだろう。そのおかげか、俺とユーシィの魔法のレベルが2になった。これでまた少し攻略が楽になるだろう。



そして、遂に俺たちは辿り着いた。


5メートルはある大扉。この中にダンジョンのボスが……いる。

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