ゴブリンキングもチート持ち
今日の更新は終了です。
今後は毎日1話ずつの更新になります。
毎日12時更新です。
学校ってめんどくさいですね…………
ゴブリンキングは本来緑色の肌
で赤色の模様なんか刻まれていないのだが、
これは俺たちが呼ばれた理由に関係しているのだろうか?
そんなことを考えてるとゴブリンキングはそばにいるゴブリンを手で握り潰し、他のゴブリンをまるでおもちゃとしか見てないようなそんな印象を受ける。
ゴブリンキングはそのまま頭の残っているゴブリンの頭をまるでアリを潰すかのように指先でプチプチ
と潰している。頭を潰されたゴブリンはピクピクと動きやがて動きを止める。
「あ、、ああああぁぁぁぁ。なんだよこれ………うぇ。」
その光景は好奇心が勝っていた俺の心を
すぐに恐怖で上書きするほどの、
この世の地獄を見ている、こんな気がするほど
俺は恐怖した。
思わずその光景が気持ち悪すぎて吐いてしまう。
そこは、血の海だった。血は雨のように俺に降り注ぎ周りには、多くの死体が転がり腐臭が漂う。死の大地。
心のどこかで俺は大丈夫だと思っていたんだ。
異世界から召喚され、
チート臭い能力を授けられ、
大丈夫だと思っていたんだ。
けどそんなものは圧倒的強者の前では無力なのだ。
俺はそんな当たり前のことに今気づかされた。
俺は今すぐにでも逃げ出したくなるが、
ゴブリンキングの奥にはまだ生きている人間が存在しているのに気付く。
このままでは、いずれ殺されるだろう。
このまま見捨てれば俺はクズに成り下がる。
どうせなら戦って負けたほうがカッコいいだろう。
俺は歯を食いしばりゴブリンキングを観察する。
ゴブリンキングにも多分特殊なスキルを持っているだろう。
そのスキルを俺が【模倣学習】すれば勝機が見えるかもしれない!!
俺はそんな僅かな希望を胸に、
ポーチにある閃光玉を投げつけた。
辺りは光に覆われ
ゴブリンキングは突然現れた光に目を瞑る。
俺はその瞬間、ゴブリンメイジから学んだ【光魔術】で身体を強化し、
ゴブリンキングの目を【火魔術】で焼く。
『ギヤァォォァォォ』
ゴブリンキングは叫び暴れ回る。咄嗟に思いついた攻撃だったがうまくいってよかった。
これで数分は稼げるはずだ。
俺はその間生きている人達のもとに行き、《結界水晶》と呼ばれる、周囲に持続性のある結界を展開する。
「あ、あなたは……」
「ダイキだ。あんたらを助けに来た。」
「やめて!。あいつは強すぎます。あなたには勝てません。死ぬだけです。見たところEかDランクでしょ?絶対無理よ!」
「でもさ、あれ見てみろよ今更逃げることなんかできないぜ。」
ゴブリンキングは徐々に視界を取り戻しているようで、殺気がここまで届いている。
水晶を使用し、安全を確補した後、
ゴブリンキングの元へ走る。死ぬだけ?そんなこと知ってる。だがここでやらなきゃ、この人らは殺される。
そんなのは見たくないし、この俺の前で誰も殺させやしない。
ゴブリンキングは自分の指で焼かれた目を潰し、剣を振り回し、焼かれた目の方向に敵がいないことを確認し、辺りを見渡している。
俺は短剣を構え、ゴブリンキングに同じく、ゴブリンメイジから学んだ【闇魔術】で移動速度低下の魔術を掛ける。
ゴブリンキングは突然下がった移動速度に動揺せず、落ち着いて周りを観察している。
俺は、その後、
【闇魔術】で攻撃力低下、防御力低下、思考能力低下の魔術を掛けらるが、俺のスキルレベルでは大した妨害にもなりゃしない。だが掛けないよりはマシだと自分に言い聞かせ、
短剣と足を【光魔術】で強化しながら、
高速で攻撃する。
それでもいくら能力を下げようとも、ゴブリンキングの攻撃に当たれば俺は即死するだろう。
なんせ、通常のゴブリンキングは普通Cランク冒険者パーティーで戦う相手だからだ。
なのにDランク冒険者の俺が、明らか普通とは違うゴブリンキングと戦っているのだ。
そのため俺は、ゴブリンキングの剣を持っている方の手の筋を狙い攻撃をする。狙いは、ただ一つ剣を持たなくすること。
俺の攻撃は1時間以上続きその間、
15回、あの無機質な女の声を聞いた。
そうだレベルが上がったのだ。
《…剣術のレベルが上がりました。現在剣術レベル15…》
剣術のスキルレベルが15に上がるほど攻撃を続けだ俺は、ついに手の筋を切断することに成功した。
だがなんと、ゴブリンキングは剣を落とし慌てることもなく、
こちらを嘲笑うように口角を吊り上げる。
その直後
ゴブリンキングの体が緑の光に包まれる。
光が治るとそこには、目もつぶされてなく、手の筋も治っている、無傷のゴブリンキングがそこにいた。
俺の今まで積み上げてきた攻撃は無にかえったのだ。
ゴブリンキング再生時のステータス
名前:佐渡大輝
種族:人族
職業:冒険者 Lv 21
『固有スキル』
【無遅刻無欠席】
【模倣学習】
【翻訳】
『スキル』
【武術 Lv 14】
【剣術 Lv15】
【火魔術 Lv8】
【闇魔術 Lv18】
【光魔術 Lv20】
『称号』
【異世界での初めての遅刻】
一般的に、スキルのレベルは25が最大です。
職業レベルは99レベルまで上がります。
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