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二つ名 星落とし《ゲロを出す者》

今日二部目

6時

12時

18時

に投稿してます。

今回は12時の方です。

前の話を見てない人はそちらから

それからすぐにその場でキラキラをだした。

そんな俺の背中をさすってくれたギルド嬢に、俺のハートはもうドキドキしております‼‼

スキンヘッドが俺のことを心配そうに見てくるが、こいつはいらん。消えろ。俺に必要なのは甘えさしてくれる可愛い女の子だ!

何でかな。ギルド嬢が天使に見えてきた。


「あ、ありが、うっぷとう………」


そう感謝を伝えるが、ゲロを吐いた口から出す言葉は、

臭い息と共に排出されるため、

ギルド嬢が離れてしまう。

なんてことだ。泣きそう。


しかもギルドの皆さんは優しく、周りにいた僧侶の女の子に『回復魔法ヒール』をかけてもらったことで俺は殴られたところの痛みが和らいだ。この子も天使に見えてきた。


これが俺が人生ではじめて魔法を見た瞬間だった。

そして同時に人前でゲロを吐き生き恥晒すのも人生初だった。


ようやく起き上がった俺は、ギルドのお手洗いを借り口を濯ぐ。

洗面台は、日本のやつとは違って外にある井戸から水を桶ですくっただけのやつだ。

近くにあった鏡を見るとそこには顔のあちらこちらが腫れている俺の顔があった。

回復魔法を使ってもらったため腫れは引いてきているが、

痛いものは痛い。


雑魚が調子乗るもんじゃ無いな。

これからは、考えて行動しよう。




俺はその後無事に冒険者登録することはできたが、

その日から冒険者の間で、

星落とし《ゲロを出す者》と言う二つ名で呼ばれるようになったのだ。

普通二つ名はすごいことをした冒険者に与えられる称号のようなものらしく、俺は、ギルドの中で大勢の女性もいるなか、ゲロった勇者らしい。

そんな汚らわしい称号はいらん!と俺が冒険者どもに言うとギルドの従業員が俺を哀れみの目を向けてくるのが一番心にダメージを与えている。


しかも、ゲロを吐いたところを他の冒険者が面白がってそこを飛び越えて行く遊びが流行ってしまったのだ。


何という侮辱。

この恨み絶対晴らしてやる!




そう心に決めた俺は、あのスキンヘッドの集団にゲロを出させるために、宿代すらアルタナにもらってなかった俺は、

毎日毎日、この王都、冒険者ギルドで依頼を受けている。

薬草採取から始まった俺の生活は、

野宿など当たり前。

たまに、宿に泊まり体を洗う。

そんな生活を2週間。

その間、ポーションと呼ばれる、体力回復ポーション、魔力回復ポーション、治癒ポーションの三つの原材料となる薬草の採取を、行い知識を習得し、


街の子供達からこの世界の文字を習った。

文字を書けなかった俺は、一人で生きていくためとはいえ子供に文字を習ったことに恥ずかしくなった。


そして、

まとわりつかれれば服を溶かし、

倒した後ベトベトになり風呂に過剰に入る原因を作る、スライムと、

下水道に溜まりに溜まり、

地上に戻ると町の人に鼻をつままれる原因を作る、グレーマウス

集団で暮らし女を捕まえ犯し、

巣を潰した後はイカ臭いと言われる原因を作る、ゴブリン

この3つの種族を倒しに倒しこんな日々を過ごし早1ヶ月。

この間も、モンスターのことを知るためモンスター図鑑を見たりして、生存率を上げるための知識も高めていった。


この頃になると文字を習うのも、孤児院で教えてもらえることになって可愛いシスターとお話しする機会が増えて嬉しかった。


それとは別に、野営のことについても本を読んだりしていたが野営とかのことはさっぱりできなかった。

特に料理が……



そして、今日。


「ダイキさんやっと、やっとですね」


俺が吐いた時、背中をさすってくれたギルド嬢

シーナさんも喜んでくれている。

あの時から、何かとシーナさんに助けてもらっていた俺は、依頼の受注、達成報告もシーナさんに出しに行くようになっていた。

これは脈があるんじゃないかと勇気を出して告白したことがあったが「ダイキさんがSランク冒険者になったら考えてあげる♪」って言われた。

俺はこの時に、初めて異世界での目標を見つけたのだ。

そう、シーナさんとお付き合いすると言う目標を。


「あ………ああ、よしゃあああああああああああああああああ!」


そして今日やっと冒険者ランクがEになった。

冒険者のランクには

高い順からSS S A B C D E Fの段階があり

冒険者になって一ヶ月と二週間やっと、

Eランク冒険者になれたのだ。




こんなに嬉しいのは、

中3の時、やっと身長が150になった時と同じ位嬉しい!

今では167だがな!はっははははははははははははははははは! 

まだちっさいとかいうなよ。成長期なんだ。




「さあ、スキンヘッド集団よゲロを吐く時は近いぜ」

俺は、かつてゲロを吐いた場所を見ながらそう呟いた。そこでは未だ冒険者によるゲロ跡を飛び越える遊びが行われており、

悲しくなった。

【松瀬共矢から読者の皆様へのお願い】

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


レビュー、をしていただけるとなお嬉しいです。


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