ダンジョン攻略開始
蓮が仲間になった翌日。
俺たちはバーナルの数あるダンジョンの一つ、
《妖精の都》というダンジョンに訪れていた。
「いくぞ。蓮ここでガンガンレベル上げしようぜ!」
「大輝の話だと、転職した際に新しいスキルが手に入るかもしれないってことだよね。そういうことなら、やらないわけにはいかないよ。」
ダンジョンは、そのダンジョンごとに中の形、気温、湿度は違っており、稀にダンジョンの中に異空間が広がっていることもあると言われている。
そこでは、ダンジョン内なのに空が広がっていたり、土や海、山があったりと、様々な謎がある。
そんなダンジョンだが、ダンジョンの最奥には、
ダンジョンコアがあり、ダンジョンコアのそばには、今までダンジョンで死んでいった探求者の遺品があると言われている。
そう言われるのにも理由があり、ダンジョンで死んだ探求者の遺体は、数分もするとダンジョンに吸収されるからだ。
その時、装備やアイテムも消えてしまうので、そういう仮説も生まれている。
「大輝! 左からボールベアが来てるよ!」
「おう! 任せろ!」
現在《妖精の都》第十四層。
ボールベアと呼ばれる体型がまんまるの熊が大量に現れる階層だ。現在攻略が進んでいるのは二十四層までで、五層ごとにボス部屋があるこのダンジョンの攻略は、案外楽に進んでいた。
蓮は、俺と共にモンスターを狩っているが基本俺が瀕死に追いやったモンスターにとどめを刺してレベルを上げている。
蘭の武器は包丁。この包丁は【料理】のスキルから出したもので、切れ味抜群だ。しかも切り終えたモンスターが自動的に【料理】の冷蔵庫に送られるので、
荷物が一杯になることはない。
何故クラスメイトが蓮を捨てたのか本当に分からない。俺ならこんな有用なやつ絶対自分の手元に置いておくのに、
【料理】
料理の腕が上がる。
レベルが上がるにつれて材料の良さを引き出せるようになる。
レベルMAXで料理のための道具がどこにでも出現する。
「あれで最後か……」
「そうみたい今日だけでかなりレベルが上がったよ。ありがとう大輝」
次々と波のように襲ってくるモンスターを倒していた俺たちに終わりが見えた。残り三体。
「お礼は、ダンジョンを攻略してからにしてもらいたい、な!」
話しながらボールベアを切る。
それは蘭も同じだ。
「そうだね、そうさせてもらう。」
蓮の言葉を最後にここにいたボールベアは全て倒し終えた。
名前:佐渡大輝
種族:人族
職業:魔術使い Lv 28
『固有スキル』
【無遅刻無欠席 第一段階限定解除】
【模倣学習】
【翻訳】
『スキル』
【武術 Lv 24】
【剣術 Lv MAX】
【槍術 Lv MAX】
【斧術 Lv 14】
【火魔術 Lv MAX】
【闇魔術 Lv MAX】
【光魔術 Lv MAX】
【回復魔法 Lv MAX】
【風魔法 Lv 17】
【暗殺術 Lv 13】
【超回復 Lv MAX】
【冒険 Lv 15】
『称号』
【異世界での初めての遅刻】
【ゴブリンキング亜種を討伐した者】
【ウサギの天敵】
【ピュアハート】
名前:音川蓮
種族:人族
職業:家事の帝王 Lv38
『固有スキル』
【家事の帝王】
【翻訳】
『スキル』
【裁縫 Lv MAX】
【料理 Lv MAX】
【洗濯 Lv MAX】
【子守 Lv MAX】
【掃除 Lv MAX】
【生活魔法 Lv 15】
【魔法付与 Lv 12】
『称号』
【家事職人】
【栄養士】
「次は、十五層、つまりボス部屋だ。気を抜くなよ。」
「うん、分かってる。一応、魔法かけとくよ。【生活魔法 クリーン】」
俺の身体についていたモンスターの血は綺麗に消え去る。これが【生活魔法 クリーン】汚れを取るのに特化している魔法だ。蓮の使える魔法は学習しないようにしてる。学べるスキルも無限ではないからだ。
いざって時はどんどん取るけど。
クリーンをかけ終わった俺達は、ボス部屋の扉を開ける。
中に入ると部屋全体が明るく照らされ、中に一体のボスモンスター。リフレクトスネークが鋭い目つきで俺達を見つめていた。
「シャぁぁぁぁ」
声を上げるリフレクトスネークに俺は、【風魔法 ウィンドカッター】を使うが、魔法は弾かれて逆にこっちに向かってきてしまう。
「うぉっ!」
「大輝。リフレクトスネークは魔法を反射するよ! 忘れたのか⁉︎」
「あっ、そうだった! ありがとう蓮!」
俺は、ウィンドカッターを避け、すぐに、【火魔術】【光魔術】を使い剣に使い強化して、リフレクトスネークに向かう。だが、リフレクトスネークはそれすらも無効化する。魔法系、魔術系とそこらのスキルしか持ってない奴には、天敵だっただろう。
さっきのポールベアは逆に物理攻撃が半減され、魔法に弱かった。なので俺の魔術で剣を強化したり、
蓮の包丁を【料理】強火で焼いたりとまぁ無茶してた。
俺は、第二撃を【暗殺術】だけをを使い繰り出す。
暗殺術は魔法系統のスキルではないし、奇襲にもってこいだからだ。
暗殺術でリフレクトスネークの背後をとり、ナイフで切り込みを入れるように、素早く丁寧に剣を振る。
すると、魔法にのみ耐性の強いリフレクトスネークの体は、豆腐を切るように滑らかに切れた。
どうやら物理耐性はなかったようだ。
切れ落ちたリフレクトスネークの頭が落ちると同時に、脳内に声が響く。この声もだいぶと聞いたおかげで、今では、もう慣れてしまっている。
《剣術レベルが最大になりました。》
《職業レベルが30になりました。》
「蓮。この蛇の肉で料理作れるか?」
「もちろん。少し待っててね! 」
蓮もレベルが上がったようでウキウキしながら
料理をしている。
ボスを倒した後のボス部屋は俺たちがこの部屋を出るまで、誰も入ってこれないし、モンスターも出現しないからダンジョン内で一番の安全地帯でもある。
リフレクトスネークの肉はシチューになって出てきた。あの肉がこれになるのか、蓮の料理スキルやべ。
これが日本でもだったんだから女子が結婚したいっていう理由にもなるだけある。
マジでうまい。シチューの温もりが俺の中に染み渡り、心も体も温めてくれる。まさしく家庭の味って感じ、
俺も女だったら惚れてたかもな。
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