蓮の力
「何で………何で俺が…一体なにしたっていうんだよ。」
音川は、蹴飛ばされた先で口から血を吐きながら泣いていた。余程攻撃力が高いんだろう。
店の中からは、
陽キャメンバーの一人。山口だと思われる笑い声と、「ざぁー、この雑魚が」とか言う声がここまで聞こえてて正直うるさい。
音川はそのまま
「おい、音川。大丈夫か?」
声を掛けると音川はゆっくりと顔を上げこちらを向く。俺を見た音川の顔はビックリして何も考えられてないっぽい。
しょうがないか……転移された時、いなかったの多分俺だけだし。
ここにいる俺がいることに驚いているのだろう。
「佐渡……?………佐渡なのか⁈」
音川は段々と今の状況を理解し出したのか、
確かめるように俺の名前を呼ぶ。よっぽど信じられないんだな。
「おう!久しぶりだな音川。」
◆
そして俺と音川はさっきの店の二つ隣の食べ物屋に入り今飯を食っている。
「いきなりで悪いが音川。一緒にいたのって誰だ? あと会話が聞こえてたんだが、何で追い出されたんだ?」
「聞かれてたのか……。 一緒にいたのは、山口、真田、赤井、村田そして俺を入れて五人だ。
追い出された理由は、多分俺が戦闘であまり役に立たないから。そして、女子から未だにモテるからだと思う。」
クソ、こいつ異世界でもモテてんのか。
イケメンはいいなぁ。
「戦闘で役に立たないって、どんなステータスなんだよ。見せてくれないか?」
「いいよ。これが僕のステータス」
名前:音川蓮
種族:人族
職業:家事の帝王
『固有スキル』
【家事の帝王】
【翻訳】
『スキル』
【裁縫 Lv MAX】
【料理 Lv MAX】
【洗濯 Lv MAX】
【子守 Lv MAX】
【掃除 Lv MAX】
【生活魔法 Lv 15】
【魔法付与 Lv 3】
『称号』
【家事職人】
【栄養士】
家事に特化しすぎだろ。
何これ?バケモンじゃん。
「ヤバイじゃん。」
「そうでしょ? 弱すぎて泣いちまいたいぐらい」
「いやチートだろ。特に【裁縫】と【魔法付与】のコンボ。」
【裁縫】
服や靴あらゆるものを作れる。修復も可能。
【魔法付与】
魔法を付与できる。属性により、耐性もつけることができる。
「これ使ったら、属性耐性の付いた服できるじゃん。しかも料理にバフの付与かけたらもっとやばくね?」
「確かに………」
「なぁ音川。俺と一緒に来ないか?」
「いいのかい?僕は戦闘では役に立たないよ?」
「大丈夫だ。戦闘は俺に任せろ!」
「佐渡君そんなに強いのかい?」
「冒険者ランクAだぜ。しかも二つ名も持ってる。」
「本当⁈ どんな二つ名?」
「ほ、《星落とし》だ。」
「なんか強そうじゃん! 由来は?どんなことしてこの名前になったの? あれ?どっかで聞いたことがあるような……」
「吐いて……」
「え?」
「ゲロったんだよ!! ギルドの入り口で!」
辛いこと思い出させやがって!あの時の悲しみは、
小学生が、スカートめくりしてたのを偶然見てしまって、それを見たおばちゃんが俺を、変態扱いして周りから白い目で見られた時と同じぐらい悲しかったんだからな!!
「ご、ごめん。ていうか、佐渡君いつこっちにきたの?僕らが転移した時いなかったよね?」
「ああ、お前らが転移してから二時間後にこっちに来た。」
「何で時間差が出たんだろ? 佐渡君何か知ってる?」
「知ってる。というか俺のせい。俺が遅刻したんだ。」
「佐渡君が遅刻!!!!! 嘘だ!! 今まで遅刻なんて一回もしなかった君が遅刻だって⁈」
「ま、まあ別にいいじゃないか。そんで、俺の仲間になってくれるのか?」
「ああ。もちろんだ。これからよろしく。佐渡君。」
「こちらこそよろしく。仲間なんだし蓮って呼んでいいか?」
「いいよ。こっちも大輝って呼ぶよ。」
こうして、俺にはじめての仲間ができた。
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