槍スキル習得と訓練
「こんなヒョロガキがAランクなわけねー。不正したに決まって」
「なら勝負でもするか?」
「当たり前だ」
ロハスと俺はギルド地下にある修練場で決闘することにした。
修練場では、毎日冒険者が自分の技量を高めるために使用している施設であり、ここでランクアップ試験をすることも多々ある。
ロハスと戦う前にステータスを確認する。
名前:佐渡大輝
種族:人族
職業:冒険者 Lv 38
『固有スキル』
【無遅刻無欠席 第一段階限定解除】
【模倣学習】
【翻訳】
『スキル』
【武術 Lv 21】
【剣術 Lv25】
【火魔術 Lv25】
【闇魔術 Lv23】
【光魔術 Lv25】
【超回復 Lv5】
『称号』
【異世界での初めての遅刻】
【ゴブリンキング亜種を討伐した者】
レベルは1だけ上がりそれ以外はなにも変わってない。
これが終われば、勇者組と同じく商業都市に行くのも悪くないかもな。
ステータス確認を終える頃には、ロハスはもう修練場リングの上でスタンバイしていた。
「おい、自称Aランク。お前は武器使わねーのかよ。」
「ああ、当たり前だ。」
ロハスの言った通り俺は素手だ。
理由は武術スキルも上げたいから。
ただそれだけ。
「調子に乗りやがって」
ロハスの武器は槍だ。
この際槍スキルを学ぶのもいいかもな。
《スキル『槍術』を学習しました》
ロハスは突きを中心とした攻撃をしてきている。
しかも槍に魔法が付与されてる、魔道具であるため
槍を振るたび突風が巻き起こる。
「はっ!!」
(やべ。速いぞこれ。)
ロハスの攻撃はどんどん速くなってきてる。
これは、早めに切り上げないとな。
俺は身体強化を脚に施し、
地面を一蹴りし、ロハスの真下に潜り込む。
そこから、火の推進力と、身体強化腕を使い、
衝撃波を生み出す。
バン!!!
衝撃波により吹き飛んだロハスは修練場の壁にめり込んで気絶してる。
「ふー、俺の勝ちだな。」
「流石だ、ダイキ。」
レックスだ。
なんでここに居るんだよ、ギルド長ってもっと仕事あるよね⁉︎
「ああ、君の言いたいことはよくわかる。これも私の仕事だよ。安心したまえ。今日はダイキに依頼を持ってきた。」
「面倒くさいのじゃないなら受ける。」
「なら大丈夫だろう。依頼は商業都市バーナルで、レベルを上げてきてくれ。」
「は?、それ普通ギルドが冒険者に頼むもんじゃないだろ。」
「そうだな……だが必要なんだ。絶対に。何故必要なのかは君がバーナルから戻ってきた時に話そう」
「了解。期限は?」
「半年後には戻ってきてくれ。馬車もこちらが用意する。」
「レベルカンストさしてやる。」
「カンスト?意味は分からんがよろしく頼むよダイキ。」
◆
ギルド長との話を終えた俺は、
ロハスから学んだ槍スキルを鍛えるため
東の森に来ていた。
バーナルへの出発は、明日の11時だ。
それまでやれるだけやってやろう。
名前:佐渡大輝
種族:人族
職業:冒険者 Lv 38
『固有スキル』
【無遅刻無欠席 第一段階限定解除】
【模倣学習】
【翻訳】
『スキル』
【武術 Lv 21】
【剣術 Lv25】
【槍術 Lv 3】
【火魔術 Lv25】
【闇魔術 Lv23】
【光魔術 Lv25】
【超回復 Lv5】
『称号』
【異世界での初めての遅刻】
【ゴブリンキング亜種を討伐した者】
さあ、訓練の始まりだ。
【松瀬共矢から読者の皆様へのお願い】
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