ゲロ貴族と、カス、ロハス
贅肉貴族はこちらをゲスい目線で見つめてくる。
「ほれ、早く渡さんか。貴族様の命令だぞ〜」
煽るように言うその姿は、どこか
ドラ○もんの、ジャイ○アンとの○太を思い出させる。
すごいな……、本当にガキみたいだ。
40代後半みたいな見た目なのに、精神年齢は5歳程度…か。
「渡さない。貴族の命令とかボンボンのガキが言うことだぞ」
「なんだとーー平民。」
「だから言ってることが、ガキくせーんだ よ!!」
俺はそう言って贅肉の腹を本気で殴ってやった。
贅肉は多分いや、絶対路上で恥をかかされたのが許せなかったのだろうが、
それよりも酷い恥をかかされる羽目になったな。
贅肉貴族はその場に倒れ今すぐにも吐きそうになっているが、
後ろではアイズがここでは辞めて!!といいそうにしているのが顔で分かる。
俺は贅肉の腹を蹴り店の外へ出した。
食街の大通りに放り出されると、贅肉はこの時を待ってましたとばかりに、
口から昼に食べたとされる料理が出てくる。
それはまるで、滝のように勢いよく流れ出ていた。
周りの人には悪いことをした。
ここは食街。
食べ物を食べるためにやってきた客がほとんどだろ。
なのに、大通りの真ん中で貴族様がゲロってる場面を見るとかかわいそうでしかないな。
贅肉はついには鼻水と涙まで流すようになっていた。
「おい、贅肉。これ以上ゲロりたくなければ、人様に迷惑かれんなよ。」
俺はそう告げるとアイズからもらった剣を持って、
鼻歌を歌いながら、ギルドに向かった。
◆
「おいーす。」
勢いよく扉を開け入るが、みんなが目を逸らす。
少し前まで睨んできたり、難癖つける奴が多くいたのに、ゴブリンキングヲ倒した後からこの変わりようだ。
全く呆れるぜ。
「シーナさん。新しい依頼ない〜」
おい。
ありゃ誰だ。俺らのシーナさんにあんな口調で話しかける馬鹿は。
「だから、ロハスさんはBランクですし私が出すような依頼はありません。
そして私はあそこにいる、Aランク冒険者ダイキさんの専属ですのでお引き取りください。」
流石シーナさん?
てか何、専属って。
そんなの聞いてないんだけど、
「おい、お前がダイキか?、シーナがお前の専属ってどういうことだよ。」
「知らん。てかお前Bランクだろ?なら俺にそんな口聞いていいのか?」
「はっ。笑わせんなよ。お前なんか所詮Dランク程度の雑魚だろ。」
「Aランクだけど。」
「は?冗談もほどほどにしとけ、ルーキー」
「Aランクだけど。マジで。」
俺はそう言って首から下げてある、Aランクを示すダイヤで作られた長方形の細長い棒を見せる。
「…………」
「な?マジだろ?」
ランクを示す長方形の細長い棒は、
Fランクは無し
Eランクは銅
Dランクは鉄
Cランクは黒鉄
Bランクは銀
Aランクはダイヤ
Sランクはミスリル
SSランクは魔強クリスタルで作られています
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