武器が折れたので、、、
レックスは俺にゴブリンキングとの戦闘の詳細を求めた。
俺はそれに対し、あの戦闘で起きた全てのことを包み隠さず話した。
そしてLvが 37に到達したことも話した。
「了解した。冒険者ダイキよ。ゴブリンキングの赤の模様の入った個体はゴブリンキング亜種としよう。」
レックスはそう言ってそばにいた、シーナさんに指示を出し、ゴブリンキング亜種の正式な情報を開示しに行った。
「ところでダイキくん。君のその実力を高く評価して、ギルド専属の戦闘員となってくれないかな?」
レックスの突然のお誘いにびっくりするも、
当然だろうと思った。短期間でこれだけ成長する人をギルドがほっとくわけない。
俺はその場で、ギルド専属の戦闘員になることで得られるメリットについて聞いた。
ギルド専属になると、買取金額の上昇。
ランクA固定。そして指名依頼を拒否出来る。
この指名依頼は、貴族中心に通常なら拒否出来ない依頼を拒否できるというものだ。
デメリットは、専属になると、様々なところに派遣される点だけだった。
正直、自分でクランとか作ってみたいとか思ったけど、それは後からでもできるので今は、専属戦闘員になることに決めた。
俺はその提案を受け入れ、晴れてギルド専属の戦闘員となったのだ。
俺はその後ギルドで軽い運動がてら依頼を受けようと思っていたのだが、いつも腰にあった短剣が折れていたのだ。
ゴブリンキング亜種との長い戦闘で脆くなっていたのだろう。
俺は新たな装備を手に入れる為、冒険者になった頃から世話になってる武器屋さんに立ち寄った。
この折れた短剣を買ったのもこの店だ。
この店で買えるのは、武器だけでなく防具も買える。
だが、俺は異世界に来てからずっと制服で、生活、もちろん戦闘もしてたのだが、ついに今回の戦闘で服が破けてしまったので、
服も買わないといけない。
「おーい、アイズー」
俺は店に入ると同時に大声でこの店の主人である、
アイズ・レッド・サークルを呼んだ。
「なに〜、」
そう言って現れたのはアイズ・レッド・サークルその人だ。
赤の髪はポニーテールにしており、服からは大きなおっぱいが強調されるような、白の薄いシャツのような服を着ていた。
「武器折れた。新しいの頂戴♪」
「無理♪」
「何でだよ!!」
「何でって武器は無料じゃないの!今までお金後払いだったし、
素材もこっちが負担してたし、………あげたらキリがないのよ」
確かに…………
だか、今回俺は秘策があるのだ。
「アイズ………」
「な、なに?」
「俺さ……ギルドの専属戦闘員になったんだよ」
「ふざけるのもいいか……げ……んに⁈」
俺はギルド専属戦闘員の証明書を出した。
これはこんな時のための証明書!
レックスに言って証明書を発行してもらってたのだ!!
「俺はさ〜アイズを俺専属の武器鍛治士にしたいんだけどな〜、ここで断れたら、違うとこに頼みに行こうかな〜」
「いいよ!!やるよ!!作ってやる! けど今回だけだからな!」
チョロイ。
俺はこうして俺専属の武器鍛治士と無料の武器を手に入れたのだった。
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