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麦茶

作者: 花園倉

暇潰し程度に読んでください。



 夏が来た。今日もまた暑くなるのだろうな。暑い日差し、熱されたコンクリートからユラユラと揺れる道路。風なんて熱風にしか感じない今日この頃。近くの学校のプールから聞こえる子供達の声はまさに今を満喫している声で溢れかえっている。


「なんて暑い日なんだろう…。死にたくなるわ…。」


 クーラーなんていう代物はなく、扇風機からふく風で毎日を満喫している。いや、これは満喫と言えるのだろうか?今日の気温は30度こえ、なんて素晴らしい数値なんだろう。あと1度下がってくれれば、どんなにいいのだろうか。


「しょうがない。冷えた麦茶でも飲むか。」


 冷蔵庫から冷えた麦茶をだし、コップにそそぐ。これでは満足できそうにない。そう思い、冷凍庫から氷の塊を「ちゃぽん」と麦茶のはいったコップに入れた。これでしばらくおけば、ヒエヒエの麦茶の出来上がりだ。この待つ時間がなんとも楽しくてたまらない。


 夏の熱風を感じながらヒエヒエになった麦茶を飲むなんて、なんとも言えない嬉しさに変わる。たかが麦茶、されど麦茶。麦茶じゃないとダメなんだ。他のお茶じゃダメなんだ。麦茶だからこその楽しみ方だ。住んでいるアパートの2階から町を見下ろす。空は青く、果てしない景色。風鈴でもあれば風流なんだろうけどね。


「そろそろいいかな?」


 コップの周りに水滴ができていれば、ヒエヒエの麦茶の出来上がりだ。扇風機で汗を乾かしながら窓の外に身を乗り出して、日差しを浴びながら麦茶を飲む。


「く〜!頭にひびく〜!やっぱこれだよな〜!」


 暑い部屋に、冷えた麦茶。これだけはゆずれない何かがある。もう新しい年号になり、初めての夏になるんだろうな。まぁ生活が劇的に変わるわけでもないけどね。


 やはり冷えた麦茶は最高だ。

読んでいただきありがとうございます!


麦茶の話しをしていますが、私は原液カルピス派です。

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