No.2授業中の邂逅
「はい、えー次のこの問題を……じゃあ、雷霆君、誰かに当ててください」サイドフォール先生は凛音君に指名権を与える
「んじゃあ、会長で」珍しく凛音君は幻さんじゃなくて会長さんに当てる
「はい、そこの状況の場合はハンドガンを使用します。火気を使うことができない場合はコンバットナイフの使用を視野に入れます」さすが会長さん、完璧な答えを出す
「正解です。では花撫さん、もし相方を選ぶとしたらどのような相方を選ぶかを教えてください」サイドフォール先生はもう一つ質問をする
「この場合は武装を具現化または小型化できる能力を持つ相方を選ぶのが最善かと思います」そんなチート能力持った奴なんてこのクラスにいる訳……そういえば、凛音君の能力ってイメージの具現化じゃん……他のクラスで言えば凛音君のパートナーのジョン君はありとあらゆるものの大きさを変化させるんだったっけ……なんであの二人で組んでるんでしょうね、絶対に別に組んだ方良いよねw
「さすが、花撫さんです。完璧な状況分析ですね」
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンドォーン!
え?何故爆発音がしたの?
「……ジョンが転んだ」凛音君が低い声で呟く
―――――一方30分前のジョン
「っく……!」いきなり後ろからM9バイヨネットを振られ、とっさにM92Fを盾変わりに防ぐ
「……てめぇいきなり人に斬りかかってくるとは……いい度胸してんじゃねえか……!」俺はそのままバイヨネットを弾き、M92Fを撃つが、よけられる
馬鹿な!?ゼロ距離で撃ったのに避けられただと!?
「……っ!?」次の瞬間、俺のみぞおちに鋭い蹴りが入るとっさに防ぎはしたものの、能力を使ってない分、ダメージは中々のものだ
「……てめぇなにもんだよ」俺は襲撃してきた黒いブーケを被ったやつに問う
「…………」が当然の如く答えは返ってこない
「……だんまりか……よっ!」俺は凛音から習ったCQCとハンドガンをおりまぜるガン=カタと呼ばれる技で突き出して来たバイヨネットを流し、ゼロ距離まで詰め寄り、M92Fを喉に突きつける
「正体を見せてもらおうか!」俺は黒いブーケを相手から剥ぎ取る
「み、見るな……っ!この変態め……っ!」
なんと下着姿の美少女だった
次の瞬間強力な掌打を食らって壁まで飛ばされ背中から叩きつけられる
カチン
「やばいフラググレード歪んでピン抜けた……」
俺は自分を守るのが精いっぱいで爆発音を小さくするのを忘れた
ドォォォォン!
――――――そして
「で、ジョンはこの娘の下着を見た挙句フラグを爆破させたと。本当に女の敵だね」珍しく幻に見下されて蔑んだ目で見られている
「嫌、だから誤解だっていきなり後ろからバイヨネットをだn「俺は発言していいとは言ってないよジョン」凛音に言われると悪寒が走る……
「大丈夫?この変態がゴメンね」凛音は少女に優しく微笑みかける
「い、いや大丈夫……だ」少女はドギマギしながら答えるこれは堕ちたな……
「名前は?なんていうの?」
「ミシェル・アメジスト……」これは確実に逝ったな、凛音のあの声と見た目であんな優しく話かけられたら……な……
「アメジストさんね。ありがとう」
凛音は笑顔で名前を教えてくれたアメジストに礼を言う
「あの、貴方の名前も聞きたいんだけど…」
まあ、そうなるな
「俺は雷霆凛音っていうよ、雷霆が苗字で凛音が名前だよ」凛音はさらりと答える
「じゃあ、雷霆さんあの、そこのごm…じゃなくてそこの女の敵は人間じゃないようだ。どうして此処に?私はそれを殺すために来たんだが」
俺は驚愕した、俺が半人半天使なのを見抜いていたのか
「え、ジョンで人間じゃないって言ったら俺も人間じゃないけど?」
凛音はさらりと答える
「え、でも雷霆さんからそんな気は感じられないんだが…」俺も今知ったよw凛音って人間じゃなかったのか?
「俺なんか半分以上人間じゃないよ、7割位悪魔だけど、アメジストさん気づいてなかったの?」それに…と凛音は続ける
「ジョンは女の敵だけど俺の相方だし」流石にアメジストさんも納得したようで
「雷霆さん、なんだか私は貴方とずっと一緒に居たくなってしまった」いや、前言撤回アメジストさん何にも俺の事は理解してねぇ、絶対にあの目凛音を好きになった目だ
「良いよ、これから俺のパートナーとしてずっと一緒に居るってことだよね、これからよろしく」
さ、流石凛音だスルースキルがマックスだなw
「……まあ、雷霆さんとずっと一緒に居られるのならどんな形でも…うふふ」やばい、アメジストさんヤンデレだ!
「なあ、凛音お前って半人半魔だっけ…?」
俺はさっきの凛音の発言で謎だったことを聞く
「もちろん嘘だけど」