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この先の結末  作者: みほ
81/84

81

思わず隣の席で握りこぶしを作ったあたし。


その手をいきなりぎゅっと握ったのは雄輔。




「カノン、おめー、人の話聞いてねーだろ。


オレ、彼女いるからっつったろ?


なぁ?」




ひきつったあたしの顔をのぞきこむように


ニヤリと笑った雄輔。




「え・・・・?その子なの?」


ちょっと引き気味のカノンさんとやら。




その引き方の意味を


あたしは教えて欲しいんだけど?


そんなに引くほどあたしが雄輔と合わないって?




むすーーーっとむくれたあたしの顔を


雄輔がムニョムニョとゆがめて笑う。


「顔ひきつってんぞぉ?


ンな顔すんじゃねー。ば~か。」




ふふんと笑って


雄輔は何もなかったかのように前を向く。


でもその手はしっかりあたしの手を握ってて


あたしの指の形をさわさわと指先でなぞっては


わざと隣の席から見えるように


指をからませた。ちょっとくらいいいじゃねーか。」




「雄輔・・・・ちょっと・・・」


「んだよ・・ちょっとくらいいいじゃねーか。」


わざとらしく雄輔があたしに絡む。




「ふ・・ふん!なによ!」


真っ赤な顔をしてあたし達を見ながら


席を立つと、カノンさんは


あたし達から遠く離れた席に移っていった。




雄輔は、それを見届けると


「終わったら起こせよ。」


って、朝から爆睡。




・・・・・・・・・・・・・




その寝顔を時折見ながら


そっとほほ笑んだ。




爆睡している雄輔の手に目をやる。


寝るんだったら、


手、離しなさいよね・・・








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