表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この先の結末  作者: みほ
66/84

66

結局雄輔の手が気になって


映画には集中できずじまい。


アクションシーンではドキドキするものなんだろうけど


あたしはずっと別の意味でドキドキしてた。




長いこと一緒に大きくなってきたのに


友達でいるのと


こうやって付き合ってデートしてるのとは


全然違うんだね・・・




「腹減ったぁ!」


映画の後、雄輔はいつになく優しい表情で


あたしを見つめた。


その眼差しにドキッとまた心臓がはねる。




ファーストフードのお店に入り


店内から通りを歩く人たちを眺め


ハンバーガーをむしゃむしゃ。




ま、大口開けて食べても


相手が雄輔だから


大丈夫でしょ。


こういうとこは


幼馴染だと楽かも・・・




「雄輔、ちょっと海でも見に行く?」


「おう。」




地元には定番のデートコース。


そういえば、いつぞやの部長たちのデートは


海だったっけ・・・・




シーズンオフの海は


優しく凪いで、穏やかな時間が流れる。




大きな流木があったので


その前に座るとちょうど背もたれみたいになった。




二人並んでじっと遠くの波を見つめる。




「静かだね・・・・」


「そうだな・・・」




雄輔の腕が肩に回る。


スッと抱き寄せられて


一瞬体が固まったけど


そっと雄輔の肩に頭をもたれさせた。




ちらっと雄輔の顔を見上げると


照れくさそうにニッと笑ってた。




幸せ・・・・・・




何だか生まれて初めてそんな気がした。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ