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この先の結末  作者: みほ
5/84

学校からの帰り道、


クッタクタになったあたしは


ラケットや荷物を担いでとぼとぼ歩いていた。





「あかり、最近オレに何か怒ってんのか?」


いきなり後ろから聞こえた声にビクッとする。


振り返ると野球のユニフォーム姿の雄輔がいた。





「べ・・別に、何にも・・・・」


慌てて答えた声は、ひっくり返っていた。


そんなあたしを雄輔は


面白そうに見てる。





最近の雄輔は、何だかオトコっぽくなって


カンが狂う。


今までみたいにじゃれてはいけないような


かと言って、他人行儀にも今更出来ない。





鞄を肩に引っ掛けて


雄輔はあたしの隣を歩いていた。


それがまるで当たり前みたいに。





ちょっと前までは毎日当たり前に


一緒に帰ってたのに


なんか妙にドキドキする。


余計不機嫌な顔になったあたしに


雄輔はいきなり、ほっぺを


プニ~~~~~って引っ張ってきた。





「もう!何すんのよぉ!」


思わず振り上げた手を


軽く捕まえられた。





「お前にぶたれるほど


トロ臭くねーって♪」


あたしの手を掴んだまま


雄輔はニッコリ笑った。





あたしは真っ赤な顔して


雄輔に掴まれた手を振り払う。





腹立つけどなんだか嬉しくて


だけど照れくさくて・・・・


なんだか不思議な甘い気分だった。





そんなあたし達をちょっと離れた後ろから


たくさんの目が見ていたことを知るのは


翌日のことだった。






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