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この先の結末  作者: みほ
46/84

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あまりに簡単な


あまりに直球すぎる雄輔の答え。




あれからあたしの頭の中には


雄輔の一言がリフレインしている。




「あんなヤツに近寄らせんな。ボケ!」

「じゃ、誰だったらいいの?」


「オレ。」




そんなこと言われたら


あたしはどうしたらいいんだろう。


それって、それって、


どう解釈するといいの?




あのセリフの後の雄輔はいたって普通で


でっかい口あけて


美味しそうにハンバーガー食べてた。


食べっぷりの良さは昔からだけど・・・




あたしはあたしで、


大好きなチーズバーガーを


これまた大口開けて食べてたけど。


なんせ、相手が雄輔だと


今更取り繕ってもしょうがないってのもあるし・・・




変におちょぼ口でなんか食べてたら


雄輔、絶対笑うし。


「なにお上品ぶってんだよ!


似合わねー♪」


とかってからかうにきまってる。




「ねぇ、月曜から部活行きにくくない?」


捨て台詞吐いて抜けてきたんだから


それなりに先輩からなんか言われんじゃないか?


って心配してるあたしに雄輔は言った。




「んな、お遊びに付き合わねーくらいで


グヂグヂ言うような先輩なんざ


オレがぶちのめしてやる。」


ニヤッと笑って言う雄輔は


中学時代のやんちゃな顔をしていた。




「ほらぁ・・・またそんなこと言って。


つまんないトラブルには


巻き込まれるだけ損だって知ってんでしょ!」


それで散々嫌な思いもしたくせに。




「じゃ、オレが暴走しそうになったら


あかりが止めりゃいいじゃん。」


「あたしが雄輔をどうやって止めんのよ!


あんた怒ると、押さえ効かないじゃん。」




人の言うことなんか聞きやしないからねぇ。


雄輔は。




「抱きついたら止まるかもよ」


・・・・・・・・・・・




あっけに取られるあたしを見て笑う雄輔。


冗談じゃない。


そんなことできるかぁ!!!


って思ってたのに・・・・・







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