表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この先の結末  作者: みほ
43/84

43

小塚先輩は慣れた様子で


ケータイでの連絡を受けながら


楽しそうにデートの追跡をしていた。




『小塚さん、二人は海岸沿いに


散歩に行くみたいです!』




報告を受けた小塚さんは


それを聞くとみんなに言った。


「海行くぞ。」




海なら人が多くて見つかりにくい。


「3人以上にはなるな。目立つ。いいな。」


「オッケー♪」


「じゃ、オレマネージャーと行こうかな♪」


「あ、オレも!」


「待てよオレも!」




・・・・・3人までとおっしゃいましたよね・・・確か。




勢いにおびえて一歩下がると、


「マネージャーは初めてだからオレが連れてく。


いいよな。」


と、小塚先輩が側に来た。


「冗談じゃねー。


お前みたいなヤツに任せてられっかよ。」


と、雄輔が小塚先輩の前に立つ。




「オレと張り合おうなんていい度胸だな。」


「1日かかって落とせなかったくせに


偉そうな口きいてんじゃねーよ。」


・・・・・・・・・・・・・


この二人・・・・


やっぱりどことなく似てるわ・・・・


そう言ったら二人して違うと声をそろえて言うだろうけど。




「ほら、早く行かないと!


雄輔も、先輩も行きますよ!」


あたしはその場の凍った空気を抹殺すべく


そう言って歩き始めた。




みんなもほっとして海を目指す。




程なくついた海は、どこもかしこも人・・・


なのに目指す二人はすぐに見つかった。




二人仲良く並んで木の影に座っている。




「ふーーん、なかなかいい雰囲気じゃん。」


「そりゃ元恋人同士だかんな。」


「もしかして良いもん見れるとか?」


「何期待してんだよ、ボケ!」


いろんな声を聞きながら


あたしもこうして見られてたのか・・・と


改めて愕然とする。




「先輩・・・」


隣を歩いていた小塚先輩に確かめたくなった。


「なに?」


「この前の時もこうやってること知ってたんですよね。」


「ああ。知ってたよ。」


「だったらなぜ・・・」


「巻かなかったって?そりゃ・・・」


小塚先輩はニヤッと笑って


「オレのモンってみんなに知らせたかったからね。」


とのたまった。




「誰がお前のもんだと!?」


あたしが言うより早く反対側から突っ込みが入った。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ