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この先の結末  作者: みほ
4/84

「なぁ、あかり、英語のノート見せろよ。」





雄輔の言葉に、あたしは


キッと睨みつけた。


何よ。


さっきまで先輩と・・・・・・





何度か悔しくって


知らんぷりを決め込んだ。





むしゃくしゃする。


何だか面白くない。





「何怒ってんの?」





雄輔がおちゃらけてあたしの顔を覗き込んだ。





一瞬周りで悲鳴のような声が聞こえた。





思わず顔をあげて雄輔と目が合う。





・・・・・・・・





口惜しいけど、負けた。


整った顔立ちに。


優しいふりした眼差しに。





あたしは黙ってノートを差し出した。


「あかりのノートって、分かりやすいんだよな。


サンキュ~♪」





そう、昨日、必死になって


綺麗に分かりやすく書きなおしたの。


雄輔のために。





テストに出そうな所は


チェックマークまで入ってる。


横からのぞき込んだ隼人が


一瞬驚いた顔になって


そしてまじまじとあたしの顔を見た。





「これ・・・・・お前・・・・わざわざ?」





言うな。気付いても言うな!


隼人はあたしの視線を受けて


言葉を切った。





「雄輔、これでいい点取れなきゃ


バチ当たんぞ。」


隼人の言葉に


「んなこと言っても無理!


オレの頭をなんだと思ってんだ!」


と、変な自慢をする雄輔。





あたしは、やるせない思いに


大きなため息をついた。






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