表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この先の結末  作者: みほ
3/84

2年生になったあたし達は


また同じクラスになった。


なぜか隼人も同じクラスで腐れ縁。





相変わらず宿題は見せろとうるさいし


授業中寝てるし


中身はいつまでも成長しないな・・・なんて思ってたのに






ある日の昼休み。


人目を避けるように廊下を歩いて行く雄輔。


ちょっと照れたような雄輔に


なぜかこっそりついて行こうという気になった。





誰もいない野球部の部室に入った雄輔。





「あ、雄輔くん、来てくれたんだ♪」


「ああ。何か用か?」


「・・・・そんなこと聞く?いまさら。」


「だよな・・・」





3年のマネージャーじゃない・・・・


しかも、イケナイことしてるとかいう


ちょっと良くない噂のある・・・・





重なる二人の影をちらっと見た瞬間


足音を立てないように


あたしは引き返した。





足が震える。


ドキドキが止まらない。





アイツ・・・・・・


何やってんのよ!!!











勝手に一人成長してる・・・・





信じらんない・・・





胸の奥が痛くて、ご飯がのどを通らない。


友達のほなみが、あたしの異変に最初に気付いた。





「何かあったの?顔、青いよ?」





あたしは何も答えられず


力なく自分の席に座った。





別に雄輔が誰と付き合っても


それはあたしがどうこう言えた義理じゃない。


彼女でも何でもないし。





そう、雄輔の中ではただの幼馴染。


便利な宿題仕上げマシーンなのかもしれない。





そして・・・・・


女としてあんな人が


雄輔の傍にいるなんて・・・・・・・





まだ誰にも触れられたことのない唇にそっと触れたら


じわっと涙がにじんできた。





おかげで、


なぜか鼻歌歌いながら教室に戻ってきた雄輔の顔は


あたしにははっきり見えなかった。





嬉しそうな顔なんて見たくもないけど。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ