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この先の結末  作者: みほ
2/84

それからも、特にあたし達の関係は


変わることはなかった。





「おい!あかり~。


数学のノートうつさせろよ。」





雄輔が教室の後ろの入口から声をかける。





「何で自分でやんないのよ!」


「オレ、バカだから♪」





ニコッと笑うその顔を見ると


ズキュンと胸に衝撃が走る。





中学に入ってからはクラスが違うのに


なんだかんだ言っては


雄輔はあたしのクラスにやってくる。





ま、同じ野球部の隼人がいるからなんだけど。





「オレのノート貸そうか?」


あたしの複雑な顔に気付いた隼人は


気を遣ってそう言った。





「ボケ!お前のノートなんか写したら


間違いだらけでなんも分かんねーだろー!」





漫才みたいにバコンって丸めたノートで


頭をはたきながら雄輔が言った。





「いいよ。別に。ほら、汚すんじゃないよ!」





あたしは努めて平静を装って


雄輔にノートを渡す。





「サンキュー♪」


あたしのノートをゲットして教室に戻る雄輔の後ろ姿を


同じクラスの女の子たちが


甘いため息で見送っていた。





「あかりはいいよね~~。


雄輔君と仲良しで・・・・・


あたしもお話したい・・・♪」





苦笑いしながらあたしはそれらを聞き流した。





確かに、カッコいい。


最近特に背も高くなってきて


気付けばあたしより随分背が高くなっている。


何げなく触れた腕も


思いがけず逞しくて


思わず手を引っ込めてしまうようになった。





何も意識せずにじゃれあえた小学生の頃が


無性に懐かしい・・・・





「ねぇ、あかり、雄輔と付き合ってんの?」





隼人に聞かれて


「あんたバッカじゃない?


何であたしがアイツと付き合うわけ?」


必死で否定すると、


「だよな・・・・相手は雄輔だしな・・・・・」


と、妙に納得された。





・・・・・・・・・・・・





それはそれで複雑だったりすんのよね。







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