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この先の結末  作者: みほ
17/84

それはちょっとした出来心からだった。





「ふぁ~~~眠い・・・・」


ぱたっと倒れるようにしてひっくり返った雄輔。





ここは雄輔の部屋。


いつものようにあたし達は


部活のハードな練習を終えたのち


こうやって勉強していた。





宿題をやっていた雄輔は


大きなあくびと共に


「10分だけ寝かせて・・・zzz」


って、速攻寝てしまう。


無理もない。


朝から目いっぱい運動場を走り回っていたもん。





あたしは、雄輔の寝顔をじっと見つめた。


小さい頃から見慣れた顔だけど


やっぱりカッコいいよなぁ・・・・





・・・・・・・・・・・・








一瞬魔がさした。


大の字になっている雄輔の傍に


そっと寝転がってみた。





やん♪一緒に寝てるみたい♪


なんて一人くすっと笑ってしまう。


横から眺める景色ってまた違うのよね。





ちょっとしたいたずら気分も満足し


時計を見て雄輔に声をかける。


「雄輔・・・そろそろ起きない?


10分たったよ。」





腕を突っついてみたけど反応なし。


ボールを投げている腕は


同級生より筋肉もついて逞しい。





ちょっとだけ腕枕♪


なんて腕に頭を乗っけてみたら・・・・・





「んん・・・・・・」


って雄輔が寝返りを打った。








あたしの方に。





あたしは抱き枕のようにしっかり抱えられて


幸せそうな雄輔の寝顔を見る羽目になった。





・・・・・・・・・・・・・





おい・・・・・・・


これはちょっと・・・・・・


まずいんじゃないの・・・・?





ドキドキと照れくささと嬉しさの入り混じった


妙な感覚。





ああ・・あたしはやっぱり雄輔が好き♪






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