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この先の結末  作者: みほ
14/84

みんなの騒ぎようを見て動揺したあたしに


雄輔はニヤッと笑ってダメ押し・・・・




「んじゃ、今日はお前んちにノートもらいに行くからな。


あ・・・くれるまであかりの部屋に居座ろっかなぁ♪」




あーあ・・・・・・


みんなを無意味に刺激してどうすんだ?


雄輔・・・




冷静にその場を見ていたあたしの心とは裏腹に


顔はどんどん赤くなっていった。


もうその辺にしとかないと・・・・・・




「何あの二人・・・・・


こんなとこでいちゃいちゃしてんじゃねーよなぁ。」




聞えよがしの誰かの言葉に


雄輔のふざけてた顔が一変した。




「誰だ?今の。」


さっきまでのおちゃらけ雄輔はどこへやら


目つきの鋭くなった雄輔が


若干低い声で言った。




・・・・・・・・・・・・




「誰が言ったって聞いてんだよ!」


がしゃんと大きな音を立てて


雄輔が机を蹴っ飛ばした。




し―――んと、妙な空気が流れた。




「ほら、授業始まるぞ~。


みんな席につけよ。」




ドアをガラッとあけて先生ののん気な声が聞こえた。


みんな慌てて席に着く。




「ほら、雄輔も。さっさと座わんの。」


小さい声であたしが促すと


雄輔はふてくされた顔して席に着いた。




「んじゃ~、48ページ開けて。」




空気の読めない先生でよかった




多分雄輔を除くほぼ全員がそう思って


おとなしく教科書を開く。






・・・・・・・・これ以上は


みんなに迷惑掛かりそうだな・・・


って、あたしのせい?




なんだか腑に落ちないけど


今日は、ちゃんと雄輔に話してみよう。


一緒に高校行こうって。




ちょっぴり照れながら


そんなこと考えてるあたしの横で


相変わらず雄輔は目を閉じ眠っていた。




いや、眠ってるふりをしていた。






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