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この先の結末  作者: みほ
1/84

あたしと雄輔は幼い頃から仲良しだった。


家は近所ではなかったけど


幼稚園でも小学校でも


なぜか同じクラスで


あたし達はなぜかよく隣の席になった。





「なんだ~、またお前とかよ。」





席替えの時、雄輔が楽しそうに言う声、


今でもよく覚えてる。





「先生!またあたし、雄輔と隣です!」


あたしの抗議もむなしく


「雄輔くんを頼むわね。よろしく♪」





・・・・・・・・・・・・・・





「やだ。。。。」


「うっせーぞ!


また算数の答え、教えろよな♪」





やんちゃんな雄輔のおもり役ですか・・・・あたしは。











中学校に行くと、


さすがにクラスは離れた。


雄輔は野球部。


あたしはソフトテニス部に入った。





狭い校庭は、時々フェンスがあるにもかかわらず


ボールがあちこちに飛び出して行く。





野球のボールがテニスコートに来ることも珍しくない。


「あかり、そのボールとって。」


フェンスの向こうで雄輔があたしを呼ぶ。





「え―――。メイワク・・・・」





そう言いながらも、フェンスの上をめがけて


野球ボールを投げた。





「ヘッタクソ!ちゃんと投げれねーの?」


ニッと笑う雄輔。


なぜかボールはあたしの足元に落ちてきている。





「うるさいわね。ちゃんと出来るわよ!」





足元のボールを拾い、斜め上に投げた。


今度はちゃんとフェンスを乗り越えて


雄輔のもとへとボールは飛んで行った。





「サンキュ~♪やれば出来んじゃん。」





軽く手をあげてニコッと笑った雄輔に


なぜか胸がキュンとなった。





それがあたしの初恋だった。



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