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詩集

手記

作者: ロースト

手記


燕の届けてくれた手記

引き込まれるようなあまい香り

あの天使の香り

空と同じ淡い青色の表紙

手の中に納まる手記

あの天使の持ち物

舞い降りた天使がくれたのは

天からの贈り物


特別でない僕の下に舞い降りた天使

それでも特別な僕の手記

天使が特別にしてくれた

特別でないぼくを特別に

儚い天使はセピア色

はじめは太陽のように

さいごは灰色のように


あの日から焦がれる想いは

今ここに強く

あの日から焦がれる想いは

今ここに淡く

あの日から焦がれる想いは

今は消えかけ

あの日から焦がれる想いは

今では儚いけど

でも確かに在る想い


僕と君の時間(とき)は違うから

敢えてはいわないこの想い

それでも在る想い

諦めきれない僕なんだ

絶対なくならないこの気持ち

君は天使で僕とは違う存在なんだ

それでも諦めきれない僕なんだ

絶対なくならないだろうこの気持ち


書いている間は永遠で

想い綴るは一瞬の

想いは無限に

この文字を書き綴る

過ぎ去った時間は戻せない

君の笑顔も戻らない

だから一つ一つ丁寧に

だから全てに気持ちを込めて

君を想いながらこの手記を開く

忘れ去られた夢を永遠に

僕の想いをこの手記に


開閉するときになる音

そんな何でもないような音で気づくんだ

迷える子羊を救うのは天使でも

天使自体が迷える子羊

やっと気づいた真実は

切なく儚いセピアの天使


書いている間は永遠で

想い綴るは一瞬の

過ぎ去った時間は戻せない

君の笑顔も戻らない

忘れ去られた契りは今永遠に

忘れ去られた夢はいま現実に


移り変わった季節

変化し、年老いていく僕と

変わらず見守る永遠の天使

行き交う人々は不自然で

辛辣な言葉とともに

僕は綴るこの手記に

あの日の想いと出会い

僕の人生全ての想い

忘れぬようにと言葉を綴る


セピア色の天使にもう一度

伝えたい気持ち

もう一度会いたい天使

でも二人は違うものだから

君に会いたい伝えたい


僕が想うのは君の幸せ

それだけしか望まない

君のためならすべて

君の幸せのためならば

僕は何でもできる

何が起こっても大丈夫

君が幸せなら僕も幸せ

君が幸せならすべてを受け入れる

僕は大丈夫だから幸せに

この想いを力に変えるから

この想いを勇気に変えるから


焦がれる想いを手記に綴る

密かに思う内緒の疑問

この想いは伝わっているだろうか

Fin.


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