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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

私しかしらない貴女

作者: 四季
掲載日:2026/01/20

はじめまして、こちらに初めて作品を投稿させて頂きます。

大好物は百合小説、百合、GL作品です。

同じ職場に居るだけの

同じ部署に居るだけの

ただそれだけの。



貴女は上司で、私は部下。

何事にも抜かりなく、部下を信頼しつつ

しかし誰一人特別扱いをせず、皆平等に接しようとするその姿勢。


切長の目尻ほんの少し斜め上に上がったその眉。

色素が薄めの茶色がかったその瞳。

筋の通った高くも低くもない鼻筋。

紅など施す事はない、リップクリームだけを重ねた血色の良い唇。


肩に届くくらいまで切り添えられたブラウンの髪色。

横を向いた時に流れた髪の房がより一層彼女の横顔の美しさを際立たせる。


近いようで遠い私達の距離。

会社で見せない貴女の笑顔を、私だけが知っている貴女の素顔を独占出来るのは。


【この世界に私だけ…】


身体の奥深くまで教え込まれた貴女の感触。

仕事終わりに鳴り出すスマホは、私と貴女の秘密の囁き。

開け放たれた扉に手をかけて、立ち尽くす貴女の右手が私の頬に触れた時、私は右足を前に出して扉の奥へと誘われるかのように中へと。



見上げた先にあるのは、目を細めて微かに口角を上げ女神のような微笑みを私に向ける彼女だけ。

吸い込まれてしまうかのようなその瞳を逸らさずに、爪先を浮かせて愛しい貴女の唇へと。


止まない口付けを繰り返しながら、感覚だけでベッドへと移動して、追い詰められた私はただ彼女を見上げて熱い視線を送り続けた。


「……ぶちょ…、」


「……名前、呼んで。」


小さく開いた口から放つ言葉が、広めの空間に吸い込まれ消えていく。

彼女の右手の親指が頬と唇をなぞる。

それを合図にするかのように、彼女は再び私の唇を塞いだ。

されるがままに、求められるがまま、返すだけの。


何度もリップ音を鳴らしながら、吸われる唇から、首筋へと移動して。

私は興奮と気持ちよさと恥ずかしさをさ迷っている。

私の腰を抑えていた指先が、脇腹をつたうからくすぐったさから身を捩れば、逃がさないと言わんばかりにもう一度抑え込まれる。


何度か往復した指先は、私のシャツのボタンを一つずつゆっくりと外しにかかる。


完全にはだけさせられたシャツから覗いた、肌と下着をマジマジと見つめる彼女。

自身が着ていたジャケットと中に着ていた薄手のシャツを脱ぎ捨てた。

暗がりの部屋に灯る、ベッド脇のライトが膝立ちで立ち上がる彼女を照らし出して妖艶な雰囲気を醸し出す。


心の臓を掴まれて離さない彼女の存在が、私にとっての生きる糧。


この先どんなに困難に見舞われようと、貴女の傍を離れる事は決してないのだと。

こんなにも恋焦がれた相手を前にして、愛の言葉を囁いた。


お読みいただきありがとうございました。

百合って最高です。

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