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【プロットタイプ】毒されるのは

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

際どくする予定なので、R15。私は珈琲派です。

酒を嫌い。珈琲を好む。静かに酔いしれながら、酩酊に身を任せる。だからこそ、此奴が酒に手を伸ばすと、少なからず興味の対象になる。


目の前に広がるのは木々の水面鏡。表面と全く同じ景色を写しながら、深く探れば全く違う構造なのは、私にとっての酒と珈琲の関係に近しい。酒のように酩酊に身を任せ、安らかに気を失う。だから酒を求める事自体しない。しかし損をすると踏んだ際には手を付ける。

今宵もそんな夜だった。提供される梅酒に手を付けて、チビチビと腹に満たしていく。飲みやすい。変な癖がない。梅酒特有の、舌に絡む様なあの甘ったるい味も、酒特有の毒を思わせる独特の苦味も、今は全て水に流して体を廻る。

そうすると段々と意識がぼんやりとしてきた。体が熱く、とりわけ下腹部の血の巡りが早くなる。疼き続ける。利尿作用が利いているのだと体で実感した。

今、私はどんな顔をしているのだろうか。手負いの獣の様な目をしているのではなかろうか。手負い武者の様な獰猛な気配は、すぐに隠せるものではなかった。

「鏡花」

私の意識を繋ぎ止める様に、相方が名前を呼ぶ。其れに答える様に、何とか目を見開いて、覚束無い口を開く。

「大丈夫。寝てないよ」

すると瑠衣は少し困った様に身を乗り出した。今の私の様子を伺う様に、ただ静かに顔を見詰めて来る。其れから探りを入れる様に質問を一つ投げ掛けた。

「珈琲と酒、何方がお前には相応しいのだろうか」

何方も私が酔えるものだった。酩酊を齎し、脳を侵食する。ただどれだけ似ていても、いざその状況に直面すると、やはり違いというのは出てくる。

酒の方は思考をぼかしにかかる。『はい』も『いいえ』も言うことさえ億劫になる。けれども珈琲は思考はかなり明晰だった。ただ麻薬の様にハイにさせたまま、思考がぐらつく。

何方も気持ち良い。けれどもやはり、手が伸びるのは。

「珈琲かな。あっちの方が全身に廻る気がするから。其れに」

私はぼんやりとした思考のまま、口を開く。

「思考を奪いに掛かるられるのは、好きではないよ」

私は私のままで、狂いたいからね。

常日頃、珈琲を酒扱いしているのですが、いざ飲み始めるとやっぱり違う。

酩酊感もそう。熱くなるのもそう。

でも種類が違うんですよ。なり方が違うと言いますか。


思考をぼやけさせるのが酒。

感情をハイにさせて『はい』も『いいえ』も同じにするのが珈琲。

臍の下を熱くさせるのが酒。

全身を熱くさせるのが珈琲。

別に酒をロックで飲んでも、鼓動が早くなる訳では無いしね。それがちょっとつまらないな。


という訳で私的には珈琲派。

手が震える程の興奮に身を任せたい。

けれども決して、思考を曖昧にはされたくないんです。

ずっとハイのまま、狂ったようなテンションでいたいんです。


そう考えると麻薬に近いかも。交感神経に作用するから。

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