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翼よ、あれがパリの灯りだ  作者: 三重野 創


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藤波羅探題

「ねえ、ボク」

 初老の男が、まだ幼い未就学児に声を掛ける。


「だあれ、おじちゃん?」


「カラス、と呼んでもらって構わないよ」

「へぇ、カラスさんって言うんだあ」


「上手な絵だね」

 カラスと名乗った男が、幼児の砂場に描いた絵を褒めた。


「うん! ぼくね、描くのが好きなんだ!」


「どおれ、おじちゃんも描いてあげよう」

 そうすると、男はたいして速く動いているわけではないのに、みるみる美麗な城の絵を描きあげていった」

「うわあ! カラスさん、すごい!」

 幼児は純粋に驚いた。


「どうやったら、そんなに上手く描けるの?」

「ああ、君には特別に教えてしんぜよう」

 こどもは、目を輝かせて教えを待っている。


「君にアドバイスだ。目に映るもの、その時感じたこと、気づいたこと、なんでもメモするんだ」

「うん、うん」


「絵の上達法について。丸、直線、美しさ、はかなさ、気高さ、弱さ、いじらしさ。これらすべて含んだモチーフ。それは花だ。花を描くことだよ、メシヤくん」


 聞き入るメシヤ。そして唐突に自分の名前を呼ばれたことに驚く。

「あなたは?」


 男はにっこり微笑むと、一冊の分厚い本を置いて消えた。

「現代用語の土台知識・・・」

 メシヤは手にとってまじまじと見つめる。


「うん? 2050年版!?」




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