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VRMMORPG『藤谷葵ver.』  作者: 藤谷 葵


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第二話

 私はとりあえずNPCのひげもじゃの体格に良いおじさんに話しかける。いかにもドワーフですという見た目だ。チュートリアルというほどではないが、最初にやっておくことがある。このおじさんに声をかけると、初期費用の1000メルと地図を貰える。やり忘れた人は当然、いきなり苦労することになる。

 初期費用と地図を貰うと、早速地図を眺める。

 今いる場所は、山岳エリアの《アスロゲス》。そして、街の名前は《鉱山都市メタルフォール》。メタルフォールはアスロゲスの南西の果てにある。


 冒険を始めるために早速、武器屋に行く。店内に入ると、様々な武器が並んでいる。鉱山都市なので、金属製の武器が安めである。この周辺が岩でごつごつとした山岳地帯なので、金属製武器の方が、木で出来た武器よりも安かったりする。木の入手が難しいんだね。金属製の武器の強度があるのでありがたく思いつつ、メイスを買った。その後は防具屋でローブを買った。

 スタートの初期金額である1000メルから、いくらか減ってしまったけど、初期投資は仕方がない。

 早速狩りを始める。大きなネズミが現れた。人の大きさ位ある。そして、所々に岩が鎧のようについている。この山岳地帯のモンスターの特徴である。

 メイスを振り下し、岩の鎧ごと打ち砕く。倒したモンスターは、お金をドロップする。そして、どんどん倒していると、謎の物体が目についた。それは身体は人間だが、頭が牛になっている。ミノタウロスがこんなところにいるのだろうか? 疑問に思っていたらこっちに寄って来たので身構える。すると低い声で話しかけてきた。

「攻撃しないで下さい! 僕はプレイヤーです」

 その言葉を聞きほっとした。それにしてもモンスターに間違えられそうな恰好をするとか、紛らわしいな?

「僕はこのゲーム。初心者なので教えて貰えませんか?」

 臆病者に見えるミノタウロスが、お願いしてきた。

「私もこのゲームは初めてだよ?」

「いえ、このゲームというよりも、VR自体が初めてで勝手が分からないのです」

 なるほどと思い、了承した。

「僕の名前は、おにおんぐらたんです。よろしくお願いします」

 いかつい見た目に反して意外な名前。名前というか最早料理メニュー。

「私の名前はアニエスです。よろしくお願いします」

 そして、お互いにフレンド登録して、チームを組んだ。

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