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地獄へ続く階段
『地獄へ続く階段』
その階段は地獄へ続く階段だった。
意外にも少ない人達が、その階段を下っていく。
普通の人は天国にも地獄にもいかないので、意外にも少なかった。
地獄に向かう人達も意外に思っていた。
そのとても少ない人達は、「天国」や「普通のあの世」に行く人達がねたましかった。
だから、まだ生きている人の足をひっぱって邪魔をしようと思った。
そのため、地獄に到達した人達は、
道を間違えそうな人や、ちょっと困っている人。
苦しい思いをしている人、なんだか勘違いしてしまっている人。
そんな人達を惑わしたり、挑発したり、悲しませたり、悪口をいったりした。
すると、地獄にやってくる人達が少しだけ増えた。
その人達を見た地獄の住人は、ざまぁみろと思って、まだ足りないと感じた。
そして、他の生きている人も引きずり込もうとした。
それはどれだけやっても、足りない気持ちのままだった。