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天国へ続く階段
『天国へ続く階段』
その階段は天国に続く階段だった。
だから、その階段をのぼっていく人達は少なかった。
とても少ないので、ちょっと寂しくなる光景だった。
階段をのぼっている人達も寂しくなっていた。
だから、天国にたどり着いた人達は、もっと多くの人が来てほしいと思っていた。
そのため、天国の住人になった人達は、生きている人達に助言を行っていった。
道を間違えそうな人や、ちょっと困っている人。
苦しい思いをしている人、なんだか勘違いしてしまっている人。
色々な人に助言を行って、よりよい人生を歩んでもらう事を願った。
そのおかげで、天国に来る人達はちょびっとだけ増えた。
天国にきた人達は、多くの人達がこなかった事にちょびっとだけがっかりしたけれども、ちょびっとだけ人が増えたので、たくさん喜んだ。