表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/18

僕を道ずれにするなァアアアアア!

1300字ほどです。よろしくお願いします。

みなさまこんにちは、ふっしーです。梅雨明けでしょうか、週間予報に傘マークが見えなくなりました。


 きょうはいまの職場にいたおもしろい人、B君のお話です。その前に今回の重要人物のW係長(当時)のお話をしておきます。

 このW係長、人の好き嫌いが激しく、気に入らない部下にはパワハラ、モラハラが酷いのなんの。この人の嫌がらせで辞めていった人は、僕が入社してからでも軽く二桁に乗ります。後輩なんてちょっとしたミス(お気に入りの子なら笑って許す程度のミス)で就業後3時間ネチネチの説教をくらい(もちろん残業代なんてつきません)辞めていきました。

 一度に6人辞めたこともあります。

 今はさすがに左遷されましたが、ストレス解消のためにパワハラしていたら当然ですよね。


 僕も最初はWに気に入られていたのですが、彼の本性を知って、あまり関わりたくない、と思うようになると、それを敏感に感じ取ったのか僕に対する態度がガラッと変わりました。


 さて、B君の話に戻ります。

 僕は中途採用なのですが、入社して数か月後にB君が新卒採用でコネ入社してきました。ハッキリ言ってB君、仕事ができません。5分もいっしょに仕事をすると「あ、これダメなやつだ」とわかるほどです。なのですぐにWに目をつけられてしました。


 そんなB君が入社して半年後のことです。その日は不運なことに僕にB君がつけられました。B君になにかケチがつけられないかとWが見回りにきました。それだけでもウザくて堪りませんが、目ざとくB君のミスを見つけると、わざわざみんなの前に引っ張りだして説教を始めたのです。

 しかしB君のほうもあやまることもなく、話もしどろもどろではっきりしません。するとWは大声で狂ったように怒鳴り散らし始めました。それでもB君が非を認めないので、


「おい、〇〇ちょっと来てくれ」


 少し離れて横目で見ていた僕が呼ばれてしまいました。そしてB君のミスについて同意を求めてきました。ミスについてはWの言うとおりだったので「はい」というほかありません。

 するとです、B君が俯いて「うー、うー、うー」と唸り始めたのです。

 なにごとだ、と思いますよね。そのあと彼は信じられない行動をとったのです。


 B君は突然握り締めた両手を頭上に上げると……、


 唸り声を続けたまま……、


 自らの頭をポコポコと打ち始めたのです。


 そう、このシリアスな場面で昭和のギャグマンガのような行動をとったのです。

 僕の身にもなってください。ここで吹き出してしまったら、Wからどんなとばっちりが飛んでくるかわかりません。

 歯を食いしばって我慢しますが、横隔膜が波打って胸が大きく上下します(不意を突く笑撃を必死でこらえるとこうなりますからみなさんも一度経験してみるといいでしょう)。

 Wから見えないように太ももの裏もおもいっきり抓りました。それでも危なかったので頬の内側を噛みました。口のなかに鉄の味が広がりました。ここまでしてなんとか噴飯を押さえ込むことができたのです。

 その後B君は事務所に連れていかれて僕はやっと解放されました。


 のちにWのいじめで病んだB君は、仕事中に突然踊りだしたり、走り回ったり、へなへなの少林寺の形を披露しだしたりするようになってしまい、転勤していきました。

 

 三日後になるかひと月後になるかわかりませんが次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] どんなコミカルな動きだったのか。 実際に目撃しても、きっと笑えない。(笑) [気になる点] B君のコネがお偉いさんと繋がっていなかったこと。 [一言] 3日後でも1ヶ月後でも、待ってますよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ