反魔術会の人騒がせ
お待たせしました。戦闘描写全く浮かばず、ひたすら妄想してようやく形ができました。
なお、戦闘描写へたくそですが・・・。ではどうぞ。
「魔術など古い時代のものなど要らぬ!能力者こそが、一番で最強なのだ!!」
町の真ん中、大声でわけのわからないことを語っている男がいた。右手には彼の能力なのだろう、紅く燃えている。
「うわっ。反魔術会じゃん。」
「ああ、そうみたいだな。今の時代を認めたくねえバカな組織だ・・。」
男の服には、【反魔術会】と書かれたロゴがついていた。
反魔術会、名前の通り魔術を敵対しており、能力者こそが至高であると考える組織である。
「魔術師はいずれ消えゆく!もう時代遅れなのだ!この力を見るがよい!!」
ゴォオオオオ!!
大声で語っている男は、右手の能力を発動させ炎を生んだ。そして、火炎放射機のようにあたりを燃やそうとする。
「さすがにやりすぎだろ・・。」
「うん、やりすぎだね。ちょっと止めてくる。」
「は?おまえ何言って」
霞はすっと前に行き、両手を合わせ・・・
「結界式【霞】」
と静かにつぶやいた。直後、彼女の周りは静かになり薄い青色の結界が生まれた。
「むっ!なんだこれは!?」
「これ、私の結界の中だよ。おじさん、流石にやりすぎ。」
「小娘が!俺の邪魔をするのか!喰らえ!【炎火】!」
男は自分の活動の邪魔をされたことに気づいた。そして炎の玉を生み出し、攻撃しようとする。
「ん、【水切り】」
霞は水の斬撃を生み出し、抵抗する。
「くっ!おまえの結界内では俺の能力は合わないな・・。」
「そうだね。じゃぁ抵抗しないでおとなしく捕まってくれる?」
しばらく交戦したが、炎に水の結界内では威力も半減。男のほうが不利であった。
「ぐっ・・・・。なめやがって・・。っ!」
にらみを利かせ抵抗を見せる男、しかし異変があった。
「・・・了解です。」
何者からか連絡があったのだろう。男は立ち上がり、
「まだ捕まるわけにはいかねぇ。これを喰らえ!【炎風】」
最後の抵抗のだろうか、男は能力を発動した。
「無駄だよ【水ノ盾】」
霞も同様に能力を発動、しかし今までとは違う反応が起きた。男は霞の手口が分かっていたのか、口角を上げていた。
「っ!蒸気!?」
熱風に水が当たり蒸気が発生し周りが見えなくなったのだ。
しばらく何も見えなくなった後、結界内には霞しかいなかった。
「逃げられちゃったか・・。」
残念そうに呟き、結界を解除する霞。その後青年が駆け寄ってきた。
「お前!急に何やってんだ!?あぶねぇだろ!」
「あ、お兄さん。」
「ほんとだよ!霞ちゃん!」
「いや、やりすぎだと思ったから止めようと思ってね。」
悪びれる様子もなく、言う霞。青年と岬は、そんな霞に責め立てる。
「そういうのは、警察とかそういう専門の組織が止めに入るのを待つほうが安全だろうが!」
「そ、そうだよ!私たちみたいな無名組織が首を突っ込むと色々大変だよ!」
「あはは、うん、ごめん。お兄さんも心配させてごめんね」
流石に出過ぎたことを反省した霞であった。
失踪してたわけではありません。
まだ青年の名前分かってないってマジ?