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名前は・・?

うだうだ名前決まらねえ!って嘆きながら、ようやく2話投稿です。例によってむちゃくちゃな時間帯ですが。

「ふふっ、お兄さんありがとう」

「あんなこと言われたら、選択肢は一つしかないだろう・・」

財布を忘れた挙句、財布を持ってくる予定だった友人にさえ見捨てられたのだ。それじゃぁと別れるのはさすがに良心が痛む、結果青年は、少女の買い物代まで出した。コンビニで買う程度のものだし対して財布は痛まなかった。

「んで、なんでまだついてきてんだ?」

「ふふっ。なんとなく?お兄さん面白そうだし」

「なんも面白い要素はないが?」

呆れた顔でツッコむ青年、少女は続ける。

「面白そうってのは感覚だよ。」

「はぁん。そうかい・・・。」

うすく笑いながら少女はついて回る。

「あ!(かすみ)ちゃん!」

財布なし少女と道を歩いていると、横から声が聞こえた。

「うん?あ、(みさき)、奇遇だね。」

「もう!やっと見つけたんだから!財布渡すために走り回ったんだから!」

両手をぶんぶん振り回す小柄な少女がいた。小さなショルダーバッグを身につけていて、ボブヘアーらしい髪型をしている。

「え?持ってきてくれたんだ。ありがとう。」

少し驚いた顔をして財布を受け取る、少女。かすみという名前らしい。

「よかったな。財布持ってきてくれて。」

「うん、お兄さんには少し悪いことしちゃったね。お金返そうか?」

「いや、そんな気にしなくていいぞ。俺はコンビニ商品だけで年下にお金を返せなんて、ケチケチしたことを言わねえよ。」

「あの・・・霞ちゃん・・。その男の人誰?」

見知らぬ男と喋っている霞に、声をかける岬。

「ああ。このお兄さん?お金を貸してくれた人だよ。」

「なぁ少し怪しい感じに言うのやめてくれる?」

「お金を貸してくれるお兄さん・・?ま、まさか!だ、ダメだよ!霞ちゃん!いくら財布を忘れたからって、エッチなお誘いは!」

「おい!?こんな道のど真ん中で、怪しまれるようなことを言うのやめろ!捕まるわ!」

盛大に勘違いな解釈をし、顔を真っ赤にした岬に、青年はあわあわとしながら勘違いを解消する。勘違い発言を言った霞は、ニヤニヤと眺めていた。

「てことがあったんだよ。別に()()()のお誘いなんかしてねえわ・・。」

「そうだったんですね。ごめんなさい・・。」

青年は事情を説明し誤解を解いた。岬はしょぼんとした顔で謝罪をした。

「ふふ、岬って意外と()()()()の知ってるんだね。」

「ふぇえ!?ち、違うよ!?霞ちゃん!」

あわあわと身振り手振りをしながら真っ赤になった顔で反論していた。

「・・・んじゃ、友人とも会えたんだし、俺はもういいよな?じゃあな」

「え?まだだよ、お兄さん。名前教えてもらってないし。あ、ちなみに私は霞だよ。」

「ちょっと!霞ちゃん!まだ信頼できないお兄さんに名前を教えるのは・・」

「いやもう、きみたちの口から聞こえてるんだが・・。」

「あ、ほんとだね。じゃあいいよね、岬?」

「もう!言ってるじゃん!えっと・・初めまして、お兄さん。岬って言います。」

「ああ、よろしくね。といっても、これっきりだと思うけど。」

苦笑しながら、青年は去ろうとする。しかし霞はそれを止めてきた。

「いや、待ってよ。お兄さん、まだ名前を教えてもらってないんだけど。」

「ええ?俺の名前なんて聞かなくてもいいだろ・・。」

「私たちの名前を知ってるのに?不平等じゃないかな?」

「そ、そうですよぉ!こうなったら聞かないと、不平等です!」

「ぐ・・。君たちが勝手に言ってただけじゃないか・・?」

名前を教えろと、ぐいぐい来る女子二人に、たじろぐ青年。しかし、青年もなかなか名前を言おうとしない。名前を教えろーと尚、ぐいぐい来る二人。

そして・・ついに、青年は観念したかのように口を開いた。

「根負けだ。いいよ、教えてやる。というか、本当に俺の名前なんか聞かなくていいいだろ・・。あぁー、俺の名前は・・」

ドオオオオオオン!!!

すぐ近くで大きな銃声が聞こえた。

「!!お兄さん、ごめん少し行ってくる。」

「いや・・ついていくよ・・。」

近い場所だ、無視するのも気まずいし、名前も教えてないしな・・。と心の中でつぶやく青年。

「え?そう。ふふっじゃあいこっか。」

少し目を開き、驚いたような表情を見せた霞。

「ま、待ってよ!霞ちゃん!ほかの仲間にも連絡入れるからぁ!」

岬はどこかに連絡を入れているようで、先に走っていく霞においてかれていった。



あれ?青年の名前は・・?

私にもわからん。ではー。

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