コンビニにて
お久しぶりです。ナスです。このたび新作を投稿することにしました。例によって見切り発車です。どうぞよろしくお願いします。
この世界は、大きく変化した。科学の力で異能の力を身につけた【能力者】、古来から存在していた魔術を公に存在させ、発展させた【魔術師】。この二つの力は、互いに協力関係を結んだり、敵対し合ったりしている。そして、能力者は【組織】に、魔術師は【協会】に属するようになる。そんな科学と魔術の交わった世界で始まる物語。
「仕事先見つかんねえ・・。【組織】に入らねぇといい加減前のとこからもらった金が尽きちまう・・」
季節は夏、じわじわとした暑さにやられながら、20歳前後の青年は発展した都市の中を歩きながらぼやいていた。
「にしても・・暑いな・・。コンビニでもよってなにか飲み物でも買うか。」
歩いてる近くにコンビニがあり、入店する。ひんやりとしていて外の暑さを忘れさせてくれるようだ。
「水でいいか、こういう暑い日はシンプルに水がいい。」
特にメーカなどのこだわりがないため、適当な天然水のペットボトルを一本取りレジの前に並ぶ。無人レジのため、ささっと買い物が済むはずなのになかなか自分の番が回ってこない。
「このご時世、無人レジの使い方がわからねぇやつがいんのか?ったく・・」
なかなか進まないレジにイラつきを覚え、問題となっている客のほうへ向かう。原因は少女だったらしい、ストレートヘアの黒髪、想像しやすい女の子の髪型だなと青年はふと最初の印象を受けた。
「お前さん、無人レジのやり方知らねぇのか?」
「ん?お兄さん誰?」
「いや、質問を質問で返すなよ・・。」
ごもっともな質問だが、と付け加え、少女は続けて話す。
「ふふっごめん。レジの仕方はわかるよ。ただ、財布忘れたっぽい。」
「はぁ?財布忘れた?取りに行けよ。なんでレジ前で待機してんだよ。」
財布を忘れるなんて、昔あった国民的アニメかよ、とこころのなかでツッコむ。
「もうじき、友人が財布を持ってきてくれるんだ、だから待ってたんだ。人もいないし、レジ前でね。」
「なるほどな、んで友人はまだなのか?あと先にレジ使っていいか?」
「あぁ、ごめんお兄さん。いいよ先に使って。30分くらい待ってるけどまだ来ないね、ふふっ。」
「んじゃ、レジ使わせてもらうぞ。へぇ30分くらい待ってんのか~・・。はぁ!?」
レジを打って会計を済ませながら、少女の話を聞き流していたが、衝撃的な事実を聞き逃さなかった。
「お前、30分も待ってんのか!?トークアプリで連絡はしてんだろうな?」
「うん。やってるよ。見る?」
ほら、とトーク画面を見せてくる少女、『財布を忘れたから持ってきて』という文章を送っていた・・・だけだった。
「なぁ、お前さん・・。持ってきて、だけしか送ってないんだな・・・。」
「?別に問題なくない?」
首を傾げ、少女は答える。青年は、噓だろ・・とつぶやき、当たり前のことをツッコむ。
「いや、これだけじゃ、どこに持っていけばいいか、わからねぇじゃん!!!」
「あっほんとだ。お兄さん頭いいね。」
「気づいてなかったのかよ!?」
「うん、全くね。ふふっ。届かないはずだね。」
「いや、笑ってる場合かよ・・。友人に場所を伝えてさっさと財布を持ってきてもらえ。」
バカバカしい話だ、と青年は買い物を済まし、店を出ていこうとする。しかし少女は、またとんでもないことを呟いた。
「あ、財布届けるの諦めたって。ふふっどうしよう買えないや。」
・・・・・なぜ声に出して言った。
文章力ないのは変わりません。最近創作オタクの友人に出会いまして、めちゃくちゃ創作意欲がわき、数年ぶりに新作を投稿することに・・・。武装少女のほうも決して打ち切りではありませんので・・。
この作品は、能力者と魔術師が混同する世界で少女たちと青年がわぁわぁする話です。まだまだ世界観がふわふわしていますが、気長にお待ちください。
この作品の続きが気になるという方は、コメント、ブクマをどうぞよろしくお願いします!ではでは