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僕の背中にもう一人、女の子がいるんだ!

作者: 七瀬




僕の名前は、『マーレイ・ビアー』 15歳、15歳と言えば、、、?

高校1年生で、普通なら学校に通っている年齢なのだろう...。


でもね、、、?

僕には、、、『特殊な秘密』を持ってて。


それを、隠すために僕はこの家から一歩も出る事を、禁じられたんだ!


『いいか、マーレイ! どんな事があっても! この家から出てはいけないよ!』

『・・・どうしてなの、パパ?』

『お前を、危険な目に会わせたくないからだよ!』

『ケイトもいいわね!』

『・・・ううん!』




ケイトは、僕の双子の妹の名前だよ。

ケイトは、僕の背中にくっつく形で一緒に産まれてきたんだ、、、!


僕たちの主治医の先生からは、、、?

僕の背中に大きな石がくっついているようにケイトが見えるらしい。




本来! 別々に産まれてくるはずだった、、、!

僕とケイトは、一緒になって産まれてきたんだよ!


そう! 僕の秘密は、、、?

【僕の体の事なんだ!】


僕たちは、一つの体に二つの命が宿っている事。



僕は産まれた時から、うつ伏せでしか寝る事が出来なかったんだ、、、!

そうじゃないと、ケイトがつぶれちゃうから、、、。



それに、ケイトが熱を出すと、、、?

僕も直ぐに、熱が出るんだ、、、!


だから、ふたりして熱を出すもんだから、お母さんが僕とケイトの熱が

下がるまで、ずっと寝ないで看病してくれていたんだよ!


誕生日に日には、、、?

僕には、ロボットのおもちゃに、ケイトには、可愛いぬいぐるみ。


僕たちは、性格も何もかも違うけど、、、?

たった二人きりの兄妹だし、、、!


僕は、お兄ちゃんだから、、、!

どんな事があっても、僕がケイトを守ってあげないとって何時も

思っているんだ、、、!




僕とケイトは、とても仲がイイ兄妹なんだよ!



その日の夜遅くに、、、みんなが寝静まった頃、、、。

僕とケイトは、お腹が空いて、、、。


『なあ、ケイト?』

『なーに? お兄ちゃん!』

『お腹空かないか、、、?』

『冷蔵庫に何か入っているかも、、、!?』

『そうだな! 冷蔵庫を開けて、何か? 食べれるものを探そう!』

『・・・ううん!』



僕とケイトが階段で下に降りて、冷蔵庫を開けて、何か食べる物を

探していたら、、、?



お父さんとお母さんの部屋で、、、。

大きな悲鳴が聞こえたんだ、、、!


【ギャーーーーーーーーーーーー!!! やめて! 殺さないで!!!】

【やめるんだ! 妻に手を出すな!!!】

【ドーーン! ガタン、ドーーン! バターーーン!!!】




『えぇ!?』

『今の声って? お父さんとお母さんじゃない? お兄ちゃん!』

『あぁ! 何か大きな音がしたな、、、? 見に行ってみよう!』

『ダメだよ、お兄ちゃん! 私たちまで危ない目に遭うかもしれないよ!』

『心配ないよ! ケイトは、僕が守るから!』

『・・・お兄ちゃん!』




そこに、お父さんとお母さんの部屋のドアが開いて、、、。

僕は、犯人とバッタリ遭ってしまった、、、!


『なに、子供がいたのか、、、?』

『お前は、誰だ! 僕たちの家で何をしている? お父さんとお母さんは無事

なのか、、、?』

『じゃ、お前も! お父さんとお母さんのところへ行け!』

『えぇ!?』


【ブサッ!】

【ガターンー! ドーーン!】



黒ずくめのその男は、お兄ちゃんをナイフで刺して、そのまま走って逃げて

行ったの、、、!



お兄ちゃんの心臓の音が次第に小さくなり、静かに止まったわ、、、!


そうすると、、、?

私の意識が、お兄ちゃんの体に移っていったの、、、!

お兄ちゃんの背中にいた私は、お兄ちゃんの体に乗り移ったのよ!


そして、私はお兄ちゃんの体で、あの男に復讐すると決めたの、、、!

お兄ちゃんだけじゃない! お父さんとお母さんの部屋では、、、?


二人とも、ナイフでめった刺しされていたのよ!




警察で、いろいろ聞かれたけど、、、?

私は、何も見ていないし! 2階にいたから、、、?

物音はしていたけど、犯人の顔を見ていないと証言したの、、、!


でも、私は犯人の顔をハッキリと覚えているの、、、!

暗闇で少し、ヒカリが射す時に、チラッと犯人の顔が見えたから!

私は、犯人の顔を脳裏に焼き付けて忘れないように、復讐の炎を燃やし

ていたのよ、、、!




でも犯人は、、、、?

お父さんとお母さん、お兄ちゃんまで殺した、、、?

金銭的なモノは何一つ取られていないと言っていたし、、、!


これって? 私の家族を狙っていたって事なの、、、?


まあ、それでもいいわ! 

それに、犯人が殺したと思っていた、、、!

お兄ちゃんの体が生きていると知ったら、、、?


向こうから、私に会いに来る!

その時を狙って、私はあの男に復讐する、、、!




あの惨劇な事件があって、半年経った頃。

私が、カフェで一人でコーヒーを飲んでいると、、、?


あの男が、やっと現れたわ!


『まさか!? 殺したはずの男の子が生きているとはな、、、?』

『そうね! 生きていると困るって事なの、、、?』

『まあ、話は別のところでしないか、、、?』

『いいわ!』



薄暗い、廃墟がある所に、この男が私を連れて行くと、、、?

あの時の事を、話しだした、、、!


『何故だか? 気にならないか?』

『えぇ! そうね! 気になっているわ!』

『俺は、お前の家に入ったのは、金銭的なモノを狙ってじゃない!』

『計画してたんでしょ?』

『あぁ! 頼まれたんだよ!』

『・・・えぇ!? 誰に?』

『あの家に、家族ぐるみで仲が良かった医者がいただろう!』

『ベイクド先生?』

『あぁ! そのお偉い先生からの依頼だよ!』

『・・・だから、私の家族を殺したの、、、?』

『そうだよ! ベイクド先生からキミの事も聞いているよ、ケイト!』

『どうしてそれを、、、!?』

『あの時、お前の兄貴を殺した事を俺は確認してからあの場を去ったにも

関わらず、今こうして生きているのはおかしいと思って、聞いたんだよ!』

『じゃ、もうすべて終わりね!』


【バーン!】

【ガタガタ、バターン!】



『これで、本当の犯人が分かったわ!』


ケイトは、そう言うと、、、?

お兄ちゃんの体からあの男の体に乗り移ったの、、、!





部屋の扉が開く音。

【ギィーーー!】


『どうだった? ケイトを殺したか、、、?』

『・・・まあね!』


【バーーン!】


『・・・お.お前は、リークじゃないな、、、? ひょっとして、、、?』

『そうよ! ベイクド先生!』

『ケイトくんなのか!?』

『えぇ! でもベイクド先生、どうして? 私の家族を殺したの、、、?』

『ケイトくん、君だよ! みんな君の事で気味悪がっていたんだよ! 君の家に

“怪物”がいると、、、? 街で噂になったんだ! 誰かがあの家を燃やせばいい

と言い出した! 他にもあるぞ! 兄のマーレイを捕まえようという話しもあった!

でも、全て! わたしが、止めたんだ! いつか? 君たち家族の秘密はみんなに

バレると思った、わたしは計画を考えて! 殺す事を選んだんだ、、、!』

『・・・そんな、ベイクド先生は私たちの味方だったんじゃないの、、、?』

『そうだ! ケイトくんの言う通りだよ! はじめはそうだった、、、。』

『・・・考えが変わったのね?』

『わたしは、ある有名なプロジェクトに選ばれたんだよ! 医者ならみんなその

プロジェクトに入りたいと願う! そこに、わたしは選ばれた! しかし、、、?

1つだけ、条件を出されたんだ! ケイト! 君とマーレイの体の事だ!!!』

『それで、殺したの? ヒドイ、、、。』

『本当に、済まない、』

『もう、いいいわ! これで、おしまいにするから、、、!』



【バーン!】





私は、ベイクド先生として生きて行く事に決めたのよ、、、!


『素晴らしい! ベイクド医師がいなければ! このプロジェクトは上手く

いく事はなかったでしょ~! 皆さん、ベイクド医師に拍手を、、、!』


【パチパチ】

【パチパチ】



『今日は、本当にありがとうございました。』

『素晴らしい~ベイクド医師!』

『あら? ありがとう!』




その姿を見ていた、1人の助手が、、、!?


『最近の、ベイクド先生は、、、? 何か、おかしい、、、?』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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